次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ4)

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2話ページ4

？？｢お、おはようございます！！｣

その子は先輩だとわかると姿勢を正し、勢いよく挨拶をする。

A｢ｱﾊﾊ.......元気な子は嫌いじゃないよ。
私は小林A.......よろしくね｣

天馬｢お、俺は松風天馬と言います！！｣

天馬は元気よく自己紹介をするが直ぐに久遠の目の前へと移動する。

天馬｢監督.......この状況どうにかならないんですか！？.......監督！！｣

あまり状況を把握出来ていないAだが、良くない状況というのだけは分かる。

久遠｢どうにかするのは監督ではない.......選手だ
小林妹.......早く着替えてこい。
松風は予備のユニホームに着替えろ｣

そう言いながら久遠はボールがコート外へ出たのを確認したのと同時にベンチから立ち上がる。

久遠｢.......選手交代！！小林妹と松風、コートに入れ！！｣

A｢あ.......アップもなしにですか｣

久遠が後ろを振り向く。

A｢な、なんでもありません！！
急いで着替えてきます！！｣

その鋭い眼差しをAは恐れるように更衣室へと走り去っていった。

A｢全くよくお姉ちゃんはあの監督の元で自由にやったよ......。｣

神童｢おはようA｣

A｢皆さんおはようございます.......。
朝からとんだ災難を......。｣

先輩を含む全員に向けてAは挨拶をした。

簡単ではあったがそこで神童からこの試合が始まるまでの経緯を簡潔的に教えてもらう。

A｢.......あいつらがフィフスセクターの差し金と。｣

Aの視線の先には雷門指定の制服ではない、いかにも不良っぽそうな新入生の姿が。

神童｢あいつら.......只者じゃないぞ｣

A｢うちも只者じゃないでしょ？｣

緊迫した雰囲気の中、変わらずニコニコしているA

神童は苦笑いしながら気をつけろよと言い自分のポジションへと戻っていく。

松風｢先輩FWだったんですね｣

A｢天馬君もFWなのかな？｣

Aは先輩の南沢に変わってFWへとはいる。

天馬｢じ、実は試合出たことなくて.......なので自分のポジションなんてものは無いんですよね｣

緊張している天馬。
こんな初心者をFWに入れるなんて監督はいい度胸している.......。

A｢.......とりあえずお手並み拝見といこうか｣

先程のダメージから問題なくプレーできるのは神童だけと言ったところだろうか.......。

時間的に前半戦は残りわずか。
試合開始のホイッスルと共に試合は動き出す。