次世代天才少女～揺らぐ信念、受け継ぐ思い～ (ページ28)

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26話ページ28

A｢これが神童が天才と呼ばれる理由。
神のタクトと呼ばれる指揮能力。｣

天馬『そよかぜステップ！！！』

天馬の新しい必殺技が発動し、たった3人で敵陣地へと攻め込んでいく。

天馬｢キャプテン！！！｣

神童『フォルテシモ！！！』

相手は止めきれずボールはゴールネットを揺らす。

あっという間に天河原中からたった3人で1点をもぎ取ってみせた。

円堂｢この1点は革命の狼煙の1点だ｣

A｢.......これで完全にフィフスセクターを裏切ったな。｣

剣城｢くそ何やってんだ｣

隣のベンチに座る剣城が声を荒らげる。

しかし大変なのはここからだ。

A｢ｯ.......神童気をつけて！！｣

試合開始のホイッスルと同時に本気で攻め込んでくる天河原中。

神童が果敢に止めに行くが強引なドリブルにより跳ね返されてしまう。

A(.......これが天河原中のラフプレー。)

他のメンバーもドリブルコースにいるとラフプレーの対象となり、次々に倒されていく。

A｢ｯ......！！｣

円堂｢お前は座っていろ｣

Aは状況を判断しハーフタイムに備えて氷嚢などを用意しようと席を外そうとする。

さすがに監督指示には逆らえず、葵などの他のマネージャーに指示を出して代わりに用意してもらうことにした。

一瞬目を離しただけだったがフィールドでは大きく状況が変化していた。

天河原の隼総という選手が一体の化身を出現させていた。

隼総｢神童だったか.......お前も化身出せるんだってな。
止めてみろよ、これがシードが使う本物の化身だ｣

隼総『ファルコ･ウィング！！』

神童は必死に止めに行くが、化身を扱いきれず隼総渾身のシュートはキーパーの三国をも吹っ飛ばしてゴールネットを揺らした

得点は1-1へと切り替わる。

霧野｢神童！！｣

ダメージで崩れ込む神童の元に駆け寄る霧野。

いくら考えが違うからとはいえ、仲間を放っておけない。

隼総｢まさか化身を操れてないなんてな
そんなんでフィフスセクターに歯向かおうなんて笑わせるぜ｣

葵｢冷やすもの準備出来ました！！｣

A｢ごめん、ありがとう｣

このタイミングで前半戦が終了。
裏にある控え室へと移動する。