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約一ヵ月ぶりにきたモストロラウンジは、特に変わった様子もなく営業を続けていた。従業員であるオクタヴィネル寮生に迎え入れられ、自分の知る世界とはまた違った、大人の雰囲気を感じるレストランを通り過ぎ、さらに奥へと進んでいく。哀れな目で見られたような気もするけれど、多分そういうことじゃない……と、信じたい。
「……昔話って言ってましたけど、アズール先輩とフロイド先輩じゃなくてどうして私に？」
「話したことはあるのですが、二人はあまり信じてくれなかったんです。ただの夢だろう、とあしらわれてしまって」
「ああ……昔話、って夢の中の話なんですか？」
ええ。軽く頷き、ジェイド先輩はVIPルームの扉を開く。今日は二人きりで話したいので、という事で二人には席を外してもらっているらしい。抱っこされたままのグリムは未だに警戒心を解くことなく、こちらとジェイド先輩を交互に睨みつけていた。
中には本当に誰もいなかった。金庫も、本棚も、ただ静かにあるべき場所に鎮座している。ジェイド先輩は「お茶を用意しますので、そちらに座っていてください」とあっさり奥の方へと去ってしまった。庶民派の自分からしてみれば、かなり高級そうな革のソファなのだが、グリムはジェイド先輩が去った瞬間何の躊躇もなく飛び込んで横になる。その近くに浅く座ると、グリムが不服そうな顔をしてこちらの膝に飛び乗った。
「お前、アイツにもう少し警戒した方がいいんだぞ！」
「それはそうだけど、断ったとしても後が怖いじゃん……」
「ふん、ビビりで頼りねーやつ！」
「実際そうだから何一つ言い返せない……」
「そうですか？ 僕はそうは思いませんが」
ティーポットとカップを持った先輩が戻ってくる。グリムはあわてて姿勢を正し、私の膝にきっちりと座り直した。
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青い紅茶(プロフ) - カリム氏????何で自ら招き入れちゃうのかな????(ヒント:純粋100%) (2022年8月13日 11時) (
レス) @page42 id: 7871dca46e (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - 凪さん» 感想ありがとうございます！不幸中の幸いでしたね☺ (2021年9月30日 11時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 監督生ちゃんのおじいちゃん…助けてくれたんですね、ちょっとほっこりしました (2021年9月29日 23時) (レス) @page42 id: 0727e3cb02 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 元素さん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月19日 19時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - 星猫さん» コメントと評価ありがとうございます！これからものんびりと更新しますのでよろしくお願いします( ･ω･) _ _) (2021年9月9日 9時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元素 | 作成日時：2021年7月10日 19時
