【プロローグ】 ページ2
ホウエン地方・ミナモシティ。
ミナモシティのコンテスト会場の周りには、多くの人が集まっていた。
「ふふ。やっぱり、コンテストの後はこれだよね!」
"バーンッ!"と、効果音の付きそうな勢いで、普通の『おいしいみず』をポケモン達にどや顔で見せびらかす。
これは毎回の事だが、Aが普通の物を見せびらかす度に、ポケモン達は苦笑いを浮かべている。
「……みんな、分かるかい?貧乏人の私には、こういう普通の物も有り難いんだよ。節約節約!」
「(……じゃあ、コンテスト見に来るのやめろよ……!)」
実のところ、コンテスト会場とAの家は、あまり近くない。それをカバーするために、自転車で来ている……のだが。
『あわわわわ!』
『(もうちょっとスピード落とせよ!またパンクするだろ!)』
『急がないと……スピードアップするよ!』
『(やめろ!何回自転車に金をかけるつもりなんだ!)』
……Aは、頻繁に遅刻するため、近道を通らないといけなかった。
……近道をすると自転車のタイヤがパンクするという特典付きで。
しばらく腕を組んでいたAだったが、くるっと右を向いた。
「トゲチックは分かってくれるよね!ね……って、居ないし!なんでこんな時に居な______」
「コオォォォォラアアアアッ!なにやってんだあぁぁぁあっ!」
"ビクッ"と、Aの肩が跳ねた。恐る恐る、後ろを振り返ってみる。
そこには______
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:炭酸水 | 作成日時:2017年4月5日 17時