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［おいあんた、あんまり調子にのるなよ］
そう言って景品を渡そうとしないお兄さんを私も睨み返した。
刺青は筋彫りだけ。
それに見せびらかすなんて、弱い人間がする行為だろう。
本当に怖い人間はそんなことは絶対にしない。
昔、父に慕っていた"オッパ達"がそうだったから分かる。
現に、まだ学生の私達に大人気なく喧嘩を売ってくるところが全てを物語っている。
DN「ヌナ、行きましょう」
こんな所で喧嘩になるのを避けるためか、チャニが私の手を引こうとしたその時、スンチョルさんが私の前に立ち、庇うように手を広げた。
SC「落とせば貰えるんですよね？
お金を払ったお客相手にその態度はおかしくないですか？」
スンチョルさんの手は震えているようにも見える。
普通の人間は、頭が悪そうではあるがこんな刺青男を前にすると怖いだろう。
それでも男らしく庇ってくれるスンチョル。
流石にこればかりは、かっこいいと感心してしまった。
［なんだてめぇ、女の前だからってカッコつけやがって！］
［おいテツ、なんの騒ぎだ］
刺青男が騒ぎ出したかと思えば、裏から強面なおじさんが出てきた。
［こいつら喧嘩うってきやがって！］
［なんだと？］
そう言って私達を睨みつけ出したおじさん。
だが、私の手元を見た瞬間直ぐに頭を下げてきた。
［あ、あんたは、、、！！す、すんません！！！こいつまだ新人なもんで、、！］
今回だけは見逃してください！！！
そう言って私が落とした景品をすぐに渡し、刺青男を裏へと連れていった。
SC「？」
「スンチョルさんがあまりにもゴリラだったからビビって逃げたんでしょう」
行きましょう。
と私はスンチョルさんとチャニの手を引きその場を後にした。
きっとおじさんは、私の右人差し指にはめている指輪を見てあんな行動を取ったのだろう。
この指輪は母と父が最後に残した形見だ。
菖蒲の花が彫られているシルバーの指輪。
この指輪のおかげで、こういう面倒ごとから何度か救われた事がある。
今は無き菖蒲家だが、未だにこの名前を聞いて逃げる大人がいる。
それは何故なのか、まだ子供の私には理解ができなかった。
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ホ ラ ン イ(プロフ) - ひづるさん» そうです、、これが青春なんです！！！（謎）コメントありがとうございます！これからもどんどん青春していこうと思います！！（謎） (2019年9月1日 11時) (
レス) id: 7b3bb3ca55 (このIDを非表示/違反報告)
ひづる - はぁ…青春かぁ…なんか憧れる！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: 341545777c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホ ラ ン イ | 作成日時：2019年8月24日 12時
