ドSの王子様 special 《川村壱馬》

大きい赤ちゃん ページ6

Aside






「ん.......」




やばっ、寝ちゃった.....！



今何時か確認しようとして寝返りをうったら横には




「か、壱馬！？」




嘘、いつから！？


一緒の布団にいることも謎だし、なにせ壱馬寝てるし。


なんか赤ちゃんみたい。笑



てかどうしたらいいんだろう。



この大きい赤ちゃんを起こすわけにもいかないし。



とりあえずそっとベッドから降りようとした時。




壱『......A』




私の名前を呼ぶ声が聞こえた。


振り返ると壱馬はまだ寝ていた。


私の夢でも見てるのかな。


それだけでにやけちゃう私って結構重症かもしれない。


夢まで考えてくれてるって思ったらすごい嬉しい。




壱「.......行かないで」




え...？


もしかして、私が勢い余って出てっちゃったから、私がどっか行っちゃう夢でも見てるの...？


そんなにやけてる場合じゃないじゃん。


めちゃくちゃ傷つけてるじゃん私。


ごめんね、壱馬。


こんな情けなくて、頼りなくて、何も出来ない私でごめん。






私は、”ここにいるよ”って伝えるように寝ている壱馬の手を握った。







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