ドSの王子様 special 《川村壱馬》

お前じゃなきゃ ページ7

Aside






壱『ん.....』


「壱馬？」


壱『ごめん....俺、寝ちゃったみたい。』


「ううん。 いいんだよ。 ごめんね壱馬。 勝手なことしちゃって」


壱『そんなことねえよ。 俺さ、お前いないとダメみたいだわ。』


「私だって.... 壱馬いないとダ....」




”ダメ”





そう言いかけると、壱馬はベッドから起き上がって私の後頭部を右手で支え、左手で顎をクイッとあげて、そのまま触れるだけのキスをした。




唇が離れると、壱馬はボソッと呟いた。




壱『お前じゃなきゃ..... ダメだ』




まるで磁石と磁石がくっつくように、私たちの唇はもう一度触れ合った。





いつものキスよりも甘く、お互いの気持ちを確かめあった、長めのキス。









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壱『...そういえば』


「ん？」


壱『お前整列ん時いなかったよな』




バ、バレてた.....

こ、殺される....




「あ、そ、それは.....」


壱『言い訳はいいから、俺に歯向かったってことはそれなりの覚悟あるんだよな...？』




さっきとはうってかわって鬼のような目。

怖すぎる〜〜〜〜！！




壱『....今夜、覚えてろ』




そう言って壱馬は私の部屋から出ていった。







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