正反対の私と彼と

吉野くん ページ8

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？「あっ来てたんだ！」



私たちを見てそう言うジュースを持った男の子



佳奈「今来たけどね！」


真奈美「よし、全員揃ったってことで自己紹介でもしよ！」




てっきり、私たち3人だけだと思ってた私が固まってる間に話がどんどん進んで行く



翔平「浦川翔平でーす！」


翔吾「岩谷翔吾です！」


北人「吉野北人です！ﾆｺ」



佳奈「沢田佳奈です！って知ってるか笑」


真奈美「西井真奈美です！」


『...........』


佳奈「Aっち？おーい笑」


『あっ、さ、佐藤Aですっ！』




いまだに固まっていた私も自己紹介を終えてあとはフリートーク


主に、お父さんやお兄ちゃんとしか話さない私は男の子と何を話していいのか分からない



川村くんとは少し話したけど



とりあえず、何も歌わず、何も話さずに座っていれば大丈夫なはず



そうしとこう









と、思ったのに



北人「Aちゃん？でいいのかな？って前髪伸ばしてんの？」



私に話掛けてくる方が１人


答えないと申し訳ないので一応答える


『うーん、そんなこともないよ？』


北人「じゃあさ、ちょっと前髪上げて見て！」


まだ続くのか


『えっ！？やだよ〜苦笑』


北人「お願い！」



このまま従わないと一生続きそうだ



『えー.......いくよ？』


そう言って前髪をゆっくりあげる



北人「えっ可愛い！！ちょっ、待って！可愛いーー！」


佳奈「何盛り上がっ.........Aっち！？可愛い！！」


真奈美「おぉ！！ほんとだ！」



そんなに「可愛い」を連呼されたら逆に困る





そういえば、吉野くん以外の男の子はどこに行ったんだろう



『そっそう言えば、岩谷くんと浦川くんは？』

話を反らすついでに聞いてみた

佳奈「ん？あぁ、ジュースなくなったから追加しに行った！」


北人「Aちゃん、明日から前髪あげなよ！」


『えっでも』


真奈美「いいじゃん！可愛さ倍増だよ？」



そんなこと言われても


佳奈「Aっちは可愛いんだよ！」


『そんなことないよ苦笑』


北人「いや、ある」




自分が話の中心になるのがこんなに疲れるなんて




こんなことなら、大人しく図書室にいればよかった


川村くんといればよかった

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