'' GENERATIONS princess ''

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隆二さんの歌に私は泣いていた．




貴「 ねぇ、涼太 」

涼「 ん？ 」

貴「 声出にくいときあるの？辛いの？ 」

涼「 たくさんあるよ．俺もプロとして歌ってるけど、人間だし、喉なんてすぐ壊れる．でもね、A．自分で言うのもあれだけど、声が出る出ないのまえに、俺の歌を聞いてくれる人、待ってくれてる人が何人もいる．ライブにわざわざ来てくださって、俺の歌に涙流しながら聞いてくれるファンの人たち見てたら、いつの間にか治ってるんだよね．」

龍「 そうだな．それにどんなに辛くても、俺らに合わせて踊ってくれるAがいるから歌い続けることができてる．
俺も涼太も、敬浩さんや篤司さん、将吉さんやネスミスさん、登坂さん、今市さん、北人、陸や壱馬、Egのボーカル達も、みーんなパフォーマーがいるから歌えてるんだよ？ 」

涼「 だから、泣かないで笑って？隆二さんが戻ってきてAが泣いてたら、きっと悲しむよ？ 」




涼太の長い指が、私の涙を拭う．




貴「 うん．パフォーマーもボーカルがいるから踊り続けられるんだよね 」

亜「 そうそう．てか今日A泣きすぎ、もう笑 心配で気が気じゃねーよ、こっちは 」

貴「 ごめん．なんか最終日最終日って思っちゃって 」

亜「 最後だからこそ、笑顔で終わるんでしょ？ 」

貴「 うん 」

亜「 気持ち切り替えんぞ 」

貴「 分かってる 」




すると、ステージの方から隆二さんが．
私は隆二さんに抱きついた．




隆「 おぉ、どした？ 」

貴「 ほんとにかっこよかった、感動した 」




隆二さんはビックリしながらも、抱きしめかえしてくれた．




隆「 A、顔あげて？ 」




顔をあげると、いつもの優しい笑顔で私を見つめる隆二さん．




隆「 ちゃんと"伝える"歌になってた？ 」

貴「 すっごく伝わった 」

隆「 よかった．ありがと、A．次GENEじゃん、頑張ってこい．見ててやっから 」




そう言って頭を撫でてくれる．




貴「 頑張ってきます 」

隆「 ん．ほら、リーダー呼んでるよ笑 いっておいで 」




隆二さんに気合いを入れてもらった私は、ステージへと向かった．

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