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side⇄you
『おめでとう。』
小さなケーキを2つ。
コーヒーと共に食後のテーブルにのせると、ふっとほころんだ彼の表情がなんとも優しくて。
「どっち食べたい？」
『玲於が選んでいいよ。』
「半分こしよっか。」
自分の方にお皿を引き寄せて、フォークで切った一口のケーキを真っ先に私の前に差し出す彼。
「おいし？」
『うん、凄く。』
「良かった。」
『玲於が食べなきゃ。』
いつだって私を優先してくれる優しさが好きだけど。
奪い取るように玲於の手にあったフォークで彼の口元にケーキを運ぶ。
「んっま。」
『でしょ？』
「ありがとう。」
突然改まって、私の方を見つめる玲於。
「俺さ、思うんだけど。」
『ん？』
「GENEに入ってすげー大事なもんいっぱい貰った。」
私の手をギュッと握って。
真剣な目で話す彼の瞳に吸い込まれてしまうんじゃないかって思うほど。
「目一杯ダンスが出来る環境ももちろんそうだし。」
『うん。』
「どんな時でも応援してくれるファンの人も、常に新しい事にチャレンジできる環境に居られることも。」
『うん。』
「もちろん全部、GENEに入ったから得られたものなんだけど、」
そう言って言葉に詰まる玲於の、次の言葉をゆっくりと待つ。
時間が止まったように、長い長い1秒。
「何より幸せなのは家族に出会えたこと。」
『家族。』
「亜嵐くん、裕太くん、メンさん、龍友くん、涼太くん、隼、あともちろんAも。」
『やめてよ、』
抑えてた涙がスッと伝って。
ふっと笑いながら私の涙を指で拭って、涙で濡れた頬に軽いキスを落とす。
「だから、」
『ん？』
「俺と出会ってくれて。」
『うん。』
「毎日、支えてくれてありがとう。」
『ズルい、かっこ良すぎ。』
本当にありがとうって言いたいのは私の方。
もし玲於がGENERATIONSじゃなかったら、そもそも出会うことだってなかったかもしれない。
「Aに出会えて良かった。」
そんな風に小さく呟く彼が堪らなく大切で。
これからもずっと隣で、彼の輝く姿が見られるのは私の1番の特権。
.
続く (更新停止中)
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みっこ(プロフ) - りなさん» りなさん、コメントありがとうございます！ぜひぜひ楽しんで下さい＼(^ω^)／ (2018年11月3日 19時) (
レス) id: 999c6b0b38 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - またこの2人が見れるの嬉しいです(^^) (2018年11月3日 14時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっこ | 作成日時：2018年11月3日 11時
