お兄ちゃんと呼ばせてください ページ2
土「お前さ、なんかわけアリだろ」
「……そんなことない」
土「そうか?俺にはお前が何かに怯えているように見えるんだが」
それは見当違いか?と付け足して問いかけてきた
「…さっき言ったのは嘘じゃない」
土「じゃあなんでそんなに涙目なんだよ」
この人にはきっと何を言っても無駄かもしれない嘘をついても見抜かれてしまうかもしれない
そう思って仕方なく私がここにいる理由を話した
土「…陣城って最近騒がれてる殺人犯じゃねーか」
「…知ってるの?」
土「ここらじゃ有名な話だからな」
「…あいつのせいで私には帰る家も頼れる人もいない 近藤さんには心配はかけたくないの」
土「…お前ガキのくせに苦労してんだな」
「…だからさっ、土方さん」
私が呼ぶと何も言わずに耳を貸してくれた
「…私の……お兄ちゃんになってくれませんか」
土「…は?」
「…土方さんは優しいし私のこと理解してくれそうだから」
土「……なんて反応するのが正解なんだ?それは…」
「…何も言わずに私と手繋いで道場まで戻ってください 迷子になっちゃうから」
困った笑顔を向けてくる土方さんに私はそう言うと、私が言った通りのことをしてくれた
何故この提案なのか…それは私が姉とやりたかった理想像だからだと今は思う
その日から私は土方さんと義兄妹となった
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「なんか、幼いながらにこの人なら波長が合うかもしれないと思って この時はまだそこまで人が怖いとか思わなかったけど…クライマックスでちょっと色々あって…この後の話はさ、また別の時でもいいですかね?」
銀「あァ…にしても話の読めねェ 話だな」
「…私も話してて何言ってんだろって思いましたよ だけどね後半はこんなのじゃ済まないから
…そもそも私が江戸に来たのはそれも関わってるんで」
銀「マジでか…それにしてもよくお前殺人鬼に殺されなかったな」
「ずっと逃げ回ってたら耐性ついて殺されかけたら正当防衛取れるようになってさ…それでも間一髪で逃れてるんだよ」
銀「なんかオメーも色々あんだな」
そう言っていつの間にか隣に来てた銀さんに髪を撫でられた
銀「でもよォ そんなに思い詰めんなよ
Aには昔からゴリラとか沖田くんとか土方くんみたいな味方がたくさんいるんだからよ
…それに今は神楽に新八、俺だって てめーになんかあったら心の拠り所になってやるさ
…話くれーならいくらでも聞いてやらァ」
その笑顔は優しかった
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結佳(プロフ) - 気になるから終わらないでよ(´・ω・`) (5月29日 0時) (レス) @page27 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - はじめまして!読ませていただいてます!とても面白いです!これからも応援してます!更新自分のペースで頑張ってください! (2021年7月30日 6時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅち | 作成日時:2021年2月12日 19時