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歳の近い男の子 ページ50

私が近藤さんの道場に入ってから数ヶ月経った



「私外で遊んでくるー!」


逃げて来たため家のない私にその年で帰る場所がないのはあまりにも可哀想すぎるからと近藤さんが私のことを養ってくれた


近「あ!あんまり遅くなっちゃダメだからな!稽古もあるし」

「はーい」



遊んでくるとは言ったものの家からはかなり離れたところに来たため友達なんていなかった


その時、たまたま同じ年くらいの男の子が1人でお絵描きしているのを見つけた


そう、それが総悟との出会いだった


「…何描いてるの?」

その子は当然びっくりしていた


沖「…別になにも」

「私さ遠い街から来てお友達いないんだァ 良かったら私と遊ぼうよ!」

沖「……いいけど…」


その日から私と総悟はよく遊ぶようになった


「総悟くん 総悟くん!見て見て〜!」

沖「ここにこんなの足してみたら?」

「…ちょっと可愛いかも」

沖「だろ?」


『あー、Aちゃんいたいた!』

「あっ近藤さん!」

近「稽古の時間になっても珍しく戻ってこないと思ったらこんなとこにいたの」

「もうそんな時間?」

近「そうだよ…それよりそこの子は?」

「私のお友達の総悟くん!」

近「そうか Aちゃんの友達か…そうだ総悟くんも良かったらうちの道場に来ないか?」


昔っから少し強引な近藤さんは総悟のことも門下生として道場に入れた



…だけどそんな楽しい時間は長くは続かなかった


ある日、私がミツバちゃんとお買い物していると


『よォ 久しぶりだなァA』


私がこの世で1番嫌いな奴の声がした


ミ「Aちゃんこの人は誰?」

「…気にしなくていいよ 早く帰らないとみんな心配しちゃうよ」

ミ「でもお知り合いでしょう?何が大事な話があるんじゃ…」

「…違うと思うあの人ねいつもそうなんだ」

ミ「…そうなの?」

「うん」

ミ「そう、じゃあ私たちはこれで失礼しますね」


ミツバちゃんはそう言って私の手をひいてくれた


その日は大人しく引いてくれたみたいだった


だがその2日後、私が1人で散歩をしていると

「うぐっ」


後ろから誰かに口を塞がれてそのまま連れていかれた

前にもあったようなシチュエーションで今度は道場じゃない見慣れた場所で目が覚めた


開眼してすぐ目に入ってきたのは大嫌いな父親だった


父「お前はそんなに俺が怖いのか」

「…私帰らないとみんな心配する」

父「どこに帰るんだ?お前の家は元はと言えばここなんだぞ?」

何も言い返せ無かった

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作者名:みゅち | 作成日時:2021年1月21日 18時

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