1度入れたことってなかなか忘れないのがオチ ページ43
土「…テメー総悟にいろいろ吹きこまれたそうだがアレ 全部忘れてくれ」
銀「んだ オイ都合のいい話だな その感じじゃテメーもあそこで何が行われてるか知ってんじゃねーの?」
「あ…アレ?なんだお兄ちゃん知ってたくせに知らないフリして聞いてきたの…?」
私がそう聞くとお兄ちゃんは黙って俯いた
…まァ頭のキレるお兄ちゃんがそんな犯罪が行われてる場所見逃すわけもない、か
銀「大層な役人さんだよ目の前で犯罪が起きてるってのにしらんぷりたァ なァAちゃん?」
「え…あ……うん」
土「いずれ
と、柄にもなく申し訳なさそうに言ってくるもんで少しだけ反応に困る
土「だが まだ早ェ腐った実は時が経てば自らの地に落ちるもんだ…てゆーかオメー 土方スペシャルに鼻クソ入れたろ 謝れコノヤロー」
なんで教えてくれなかったんだろう…いやあえて教えなかった?それとも聞かれなかったから教えなかった?いや、あんまり他言しすぎるとウチも潰されかねないからか?それとも…
土「大体 テメーらみたいな小物が数人はむかったところでどうこうなる連中じゃねェ下手すりゃウチも潰されかねねーんだよ」
そんな駆け巡る思考はお兄ちゃんのものと一致したような気がした
沖「土方さんアンタひょっとしてもう全部つかんで…」
土「…近藤さんには言うなよあの人に知れたらなりふり構わず無茶しかしねェ」
「…そういうことか」
…じゃあ聞いてこないでよ恥かくから
土「天導衆って奴ら知ってるか?将軍を傀儡にしこの国をテメー勝手に作り変えてるこの国の実権を事実上にぎってる連中だ…」
――別の日
「銀さん!」
雨の中、鍵の開いていた万事屋にアポなしで訪れた…まったく不用心にもほどがある
銀「…不法侵入してまで何事よAちゃん」
「…それは警察として恥なので謝ります すいやせん…なんか誰だっけ…あ鬼道丸!昨夜息を引き取りました」
銀「…は?」
この空気が沈んだ非常に悪いタイミングで戸の音がまた1つ鳴った
沖「ありゃ先客いたんですかィ」
銀「あー 不法侵入してきたよ」
入ってきたのは総悟だった
沖「そしたらもう聞いてますかィ そこの犯罪野郎1に」
犯罪野郎1って何…
銀「あ?聞いた聞いた あ〜嫌な雨だ 何もこんな日にそんな湿っぽい話持ち込んでこなくてもいいじゃねーか…」
…確かに、今日は特別湿った日だ
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みゅち | 作成日時:2021年1月21日 18時