epi 9 ページ9
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「俺とつきあってくれへん?」
『へ?』
困らせて、ごめんな。
「ずっと好きやねん、Aちゃんのこと」
そのときのAちゃんの表情は
俺の胸をさらに抉った。
だって、こんなときでさえ
Aちゃんの顔は、廉を想っとる顔やったから。
やっぱりどこまでも、
キミが俺に振り向いてくれることはないんやって
分かってたはずなのに…
『ご、ごめん。私な…』
聞きたくない。
その先だけは。
「ははっ」
弱い俺は、その先を止めるようにして
「……なんて、な?ごめん。冗談」
自分の気持ちまで嘘で塗り固めて
「廉も今頃、こんなこと言われてるんちゃう?」
その言葉は、Aちゃんを走らせた。
ほんまにもう、届かんとこに行くんやなって
ほんまにもう、誰かのモンになるんやなって
深く深く刺さる。
奪い去ろうと思えば、いつでもできた。
Aちゃんを抱きしめたい。キスをしたい。
そう思ったことだって数えきれんぐらいある。
クリスマスのあの日だって、そう。
でも、俺は弱いから
Aちゃんに嫌われるんが何より怖くて
結局、何もできひんかった。
いつまで経っても俺は " 平野くん "
それだけがもう、答えやったのかもしれん。
___どうかキミが
好きな人に守られて、幸せになれますように。
これは、ほんまの気持ちやから。
Aちゃん。
〈 side of Sho . end 〉
____________________________
文中の " クリスマスのあの日 " は
chapter8のお話になります。
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つむ - 雨音さん初めまして!ツィッターの頃から読ませていただいていて、何度も読み返しました。雨音さんが書く廉くんが大好きです。秘かに自分のブログにお勧め記事を書きました。どうか、廉くんメインで、またお話を書いていただけませんでしょうか。 (2018年4月25日 22時) (レス) id: 9d0544f12a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - れおんさん» れおんさーーーん!!!ありがとうございます(>_<)れおんさんには本当に支えられました。ほんとにほんとにほんとに!ありがとうございました! (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - このちょさん» ありがとうございます(>_<)(>_<) (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
れおん(プロフ) - 雨音さん!!完結おめでとうございます!!!後日ツイッターの方でももう少し気持ちを落ち着かせてから感想を書かせてもらいますね〜あ、1つ言わせてください。私このお話大好きです!!お疲れ様でした!!! (2017年3月13日 16時) (レス) id: 9992e343e0 (このIDを非表示/違反報告)
このちょ - 雨音さん» いえいえ!!雨音さんのお話大好きなので、これからもキュンキュンするお話楽しみにしています(´∀`) (2017年3月12日 22時) (レス) id: 80878c30b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 | 作成日時:2017年2月18日 19時