epi 32 ページ32
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「へっ!?」
こ、この流れから
一緒に寝るって………?
でも。うん。でもさ。
いつのまにか解放された腕
廉は私の横に寝そべると、大きく息を吐いた。
廉「アホ。寝るだけや。…寝るだけ。」
" おやすみ "
勝手に私の電気を消した廉。
布団にもぞもぞと潜り込んできて
私に背中を向けた。
「なんでそっち向くん?」
廉「……………」
「廉ってば」
廉「……………」
微動だにしない体。
もちろんなんの返答もない。
「もう寝たん?」
…………起きとる。こいつ。
廉の体が少しだけ不自然に揺れて
唾を飲む音が聞こえたから。
背中しか見えへんのは、やっぱ寂しいやんか。
「なぁ、廉……………。ギュってしてもええ?」
ゆっくり動いて、こっちを向く体。
廉「………は?」
「寒いねん。あったまりたい」
自分でも、なんでこんなこと言うてるんやろ、って。
私が一番驚いとるよ。
動揺しながらもこっちを見た廉。
その体に
ぎゅっと腕を巻きつけた。
廉「ちょ………」
目の前にある廉の体。
細くて薄くて
やけど、ほんまにあったかいの。
廉「ひっつくなや、」
「………なんで?」
" こんなんされたら、Aに何するか分からんで "
耳元で聞こえる小さな声に
.
「……………いいよ、」
私は、もっと廉の近くに行きたいねん。
もっと、廉のそばにおりたいねん。
距離なんか、少しもなくてええから。
廉とちょっとでも隙間ができることが
こんなにも怖いんやって
それを今日、痛いほどに分かったから。
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つむ - 雨音さん初めまして!ツィッターの頃から読ませていただいていて、何度も読み返しました。雨音さんが書く廉くんが大好きです。秘かに自分のブログにお勧め記事を書きました。どうか、廉くんメインで、またお話を書いていただけませんでしょうか。 (2018年4月25日 22時) (レス) id: 9d0544f12a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - れおんさん» れおんさーーーん!!!ありがとうございます(>_<)れおんさんには本当に支えられました。ほんとにほんとにほんとに!ありがとうございました! (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - このちょさん» ありがとうございます(>_<)(>_<) (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
れおん(プロフ) - 雨音さん!!完結おめでとうございます!!!後日ツイッターの方でももう少し気持ちを落ち着かせてから感想を書かせてもらいますね〜あ、1つ言わせてください。私このお話大好きです!!お疲れ様でした!!! (2017年3月13日 16時) (レス) id: 9992e343e0 (このIDを非表示/違反報告)
このちょ - 雨音さん» いえいえ!!雨音さんのお話大好きなので、これからもキュンキュンするお話楽しみにしています(´∀`) (2017年3月12日 22時) (レス) id: 80878c30b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 | 作成日時:2017年2月18日 19時