ハッピーアンドアンハッピー

epi 14 ページ14

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思わずAの方に伸ばした手。


でも、それを避けられるように
Aは反対側を向いた。





「A」

『ん………？』





「お前、忘れてそうやけど、真っ裸やねんで？」





………うん。忘れてたやろ？こいつ。

さっきまででは信じられへんぐらいのスピードで動いて、急に布団を被った。





『………はよ言うてや』

「いや、普通分かるやろ。
…ていうか、布団まだ被らんほうがええんちゃう？
暑くてぶり返すで？」

『…じゃあ、パジャマ持ってきて』

「ああ、牛柄か………(笑)」

『おいコラ笑うな』



そう言うAの顔はイキイキしとって
ああ、なんか、いつものこいつやなって。



最近、なんでやろ。
あんまりこういう顔、見んようになってた気がする。



「なぁ、どっか行きたいとことかないん？」

『え………なに急に』

「や、なんか家ばっかも飽きたやろ」



しばらく考え込むA。



『……………ディ◯ニー！』

「………え、遠っ」

『なに、ダメなん？』



「ええよ。行こうや。」





パッと顔が明るくなる。



ああ、なんか俺、甘々ちゃう？

ま、でも、ええか。俺も行きたいし。



〈 side of Ren . end 〉

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牛柄パジャマエピソードはchapter1です。
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