No.043 最後の約束 ページ43
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ツェズゲラと勝ちの決まった鬼ごっこをはじめた際、Aは本物のサブとバラといっしょにマサドラのカード売り場に行ってもらった
俺と一緒に鬼ごっこをするよりは、はるかに安全だからだ
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「時間だ」
「イェーイ！ツェズゲラバイバーイ！！」
リーブで現実に逃げたツェズゲラたちは、ゲームに戻ってはこなかった
サブとバラが喜んでいる横で、Aはきょとんとしている
「敵が減ったってこと？」
「ああ。ツェズゲラはもうリタイアだ」
「やったね」
「怖かっただろ」
「怖くないよ。ゲンたちが守ってくれたし」
「そうか」
にこにこと微笑んで俺の腕に抱きついてくるAの頭を撫でて、サブとバラを呼び寄せる
「これからAを置いて、ガキのところに行く」
「ツェズゲラはいないし、ひとりでも大丈夫か？」
「大丈夫だけど、」
「A、近づいてくる奴は全員殺せよ」
「ねえ、私もいっしょに行きたいんだけど」
「それはダメだ。力づくの交渉になったら困る」
「……わかった。なら死なないって約束して」
ずいぶんと物分かりの良くなったAに、小指を差し出されて、俺たちは4人で小指を絡め合った
「死んだら許さないから」
「そんな大した相手でもねえが、まあ約束だ」
「よし！行くか！」
「もうゲームクリアも同然だな」
「ああ。だが油断はするな」
「大人しくカード渡すだろ、多分」
ツェズゲラを派手に爆破してやれなかったことだけが心残りだが、もう敵ではない
弓矢でAを狙ってきたのは許せなかった
俺たちとAが仲間であることも、俺たちがAのことをすごく大切にしていることも、すでにバレていただろうが、それを交渉の材料として使われなかったのはただの幸運だったようだ
さあ、最後のカードをガキどもから奪って、ゲームクリアといこうじゃないか
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ライ(プロフ) - カナさん» こちらも読んでくださってたんですね！ありがとうございます。楽しんでいただけたみたいでとても嬉しいです！ (2020年9月28日 10時) (
レス) id: 182c279fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 最期まで読みましたがとっっっても面白かったです！！！！ゲンスルーの作品中々ないので読めて幸せでした。もし続編があったら楽しみにしてます！改めて完結お疲れ様です！ (2020年9月28日 0時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライ | 作成日時：2020年9月25日 10時
