No.029 お返し ページ29
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Aが必死に俺にすがりついて、俺の肌を舐めて、キスマークをつけようと頑張っているのを上から見るのは、すこぶる気分が良かった
長い髪を優しく撫でてやっていると、時々上目遣いで俺の様子を伺ってくるのも、下半身にキて大分つらい
「無理そうなら噛んでいいぞ」
「大丈夫！」
「本当か？」
「私だって、やればできるし！」
「そうか」
そろそろタイムリミットは迫っていて、出来るだけはやく向こうに戻らなければならないのに、こんな美味しい状態を俺が放り出せるわけもない
Aが自分のつけた痕に満足して、自ら俺の膝から降りるまで、されるがままになってしまった
「お、綺麗についてんじゃん」
「Aはやっぱやればできる子だなー」
俺の胸あたりにつけられたAのキスマークを見て、サブとバラが笑ってAの頭を撫でる
Aは褒められてご満悦のようだが、つけられているあいだは少し痛かったから、練習が必要かもしれないな
「そろそろほんとに行かなきゃならねえ」
「そうだな」
「がんばれよー、ゲン！」
「ああ。Aを頼む」
「任しとけ！」
Aのつけた痕に少し触れてから、さっさと服を整え直して、頼もしい返事をして笑っているサブとバラと、拳を突き合わせた
Aはまだ寂しそうな顔をしている
そんな顔をされると、もともと帰りたくねえのにさらに帰りたくなっちまうだろうが
離れて寂しいのは俺も同じで、Aだけではないのに
「……ゲン、またね」
「ああ。いい子にしてろよ」
俺は最後の充電をするようにAを抱きしめて、またキスをして、最後に少しAの唇を舐めた
「じゃあな」
「がんばれよー」
「無理しないでね！」
並んで俺を見送ってくれている3人に手を振って、俺はいま現在アジトとしている洞窟へと歩き始めた
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ライ(プロフ) - カナさん» こちらも読んでくださってたんですね！ありがとうございます。楽しんでいただけたみたいでとても嬉しいです！ (2020年9月28日 10時) (
レス) id: 182c279fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 最期まで読みましたがとっっっても面白かったです！！！！ゲンスルーの作品中々ないので読めて幸せでした。もし続編があったら楽しみにしてます！改めて完結お疲れ様です！ (2020年9月28日 0時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライ | 作成日時：2020年9月25日 10時
