No.028 独占欲の塊？ ページ28
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「は？おいゲン！」
「おま、なにやってんだ！？」
外からサブとバラの慌てたような声が聞こえるが、スカートに首を突っ込まれている当の本人に特に気にした様子はなく、きゃははと小さな笑い声が聞こえた
俺はAの右足の付け根の内側あたりに吸い付くと、鎖骨と同じような赤い花を咲かせた
その時にAがくすぐったそうに身をよじって、サブとバラにまた心配されていたが、あいつらはまさか俺がAの嫌がるようなことをやると思っているのだろうか
綺麗についた印に満足して、スカートから頭を抜いて立ち上がると、Aはきょとんとした顔で俺を見つめた
「これ、なに？」
「俺の仲間の証」
「仲間の証？」
「ああ」
「仲間の証なのに、サブとバラにはしないの？」
「さすがにしねえ」
「私だけ特別ってこと？」
「ああ」
「やった。嬉しい」
「痛くなかったか？」
「大丈夫、痛くない。ねえこれ、いつか消えちゃうの？」
「まあな」
「そっか……」
「消えたらその上からまた付けてやるよ」
「ほんと？」
「ああ。これが消えるまでにはまた会いにくる、かな」
「わかった」
「A、待てるな？」
「うん」
よしよしと頭を撫でてやると、嬉しそうに笑った
はだけたままのジャケットの首もとから、俺がつけた赤い痕がチラチラと見え隠れしているのが、妙に安心した
ジャケットを上まで閉めていれば見えないし、まあたとえ見えたとしてもジスパーの件もあるし、他のプレイヤーへのいい牽制になるだろう
Aは基本サブとバラと行動しているのだから、まさか俺がつけたとは誰も思うまい
はじめてやってみたが、案外うまくできるものだな
サブとバラは綺麗につけられたAの鎖骨の印を後ろから覗き込みながら、苦笑いしている
おおかた、独占欲が強いだとか思われているのだろう
「これ、同じの俺につけられるか？」
「私が？」
「無理ならいい」
「やってみなきゃわかんないよ。どうするの？」
「やり方は教える」
「じゃあ、やってみる」
「どこにつけたい？」
「うーん……ゲン、ちょっと上脱いで」
言われるがままスカーフをほどいて上を少し脱ぐと、Aは裸の俺の胸に手を当てて考え始めた
「ここらへん？かな」
「いいな」
「見えたら困るんでしょ？」
「まあ、そうだな」
「やり方は？」
「つけようとしてるとこを少し舐めてから、強く吸え」
「わかった」
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ライ(プロフ) - カナさん» こちらも読んでくださってたんですね！ありがとうございます。楽しんでいただけたみたいでとても嬉しいです！ (2020年9月28日 10時) (
レス) id: 182c279fa9 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 最期まで読みましたがとっっっても面白かったです！！！！ゲンスルーの作品中々ないので読めて幸せでした。もし続編があったら楽しみにしてます！改めて完結お疲れ様です！ (2020年9月28日 0時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライ | 作成日時：2020年9月25日 10時
