先輩？そんなの関係ないですよね【名前変換オリジナル】

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「もー…生徒のそーゆう顔見んのってホンマ、癖んなるわー…たまんねー」

おい、なに幸せそうに見てんだ。

変 態ドＳ教師。

「フジモン…末代まで恨む!!」

「おーおー恨めるもんなら恨んでみぃや。ただし、ホンマにやったときはしばき倒すで？」
「ごめんなさい」

「なんなーん？根性座ってへんなー。根性なし」

まだ痺れが収まらないあたしを馬鹿にするようにあたしの周りをスキップで回ってみせるフジモンは、

いつもの数倍真っ黒に輝いて見える。

「鬼…」

「は？」
「ごめんなさい」

「謝るぐらいやったら最初から言(ﾕ)うなやヘタレ」

そんな鬼畜フジモンをやっと止めてくれる気になったらしい、人がフジモンの後ろに立った。

「ん？……三影先生っ!!」

「藤本先生…何してはるんです？うち前にも言いましたよね？生徒イジリも大概にしぃやって…

それを懲りもせんと…お灸据えて欲しいですか？」

保健医の三影先生はフジモンと同じように関西出身の先生で、フジモンと比べてすごく優しい関西弁を話す、校内で優しい先生Ｎｏ．１に輝く先生だ。

「ごめんなさい!!ごめんなさい!!次からは気ぃつけるから、許してください!!」

「次やったら、ケツバットやからね？」

「はい!!わかりました!!」

どう見ても力関係がハッキリしてるとこに吹き出しそうになりながらも、それを抑えてその光景を黙って見つめる。

ペコペコと謝るフジモンを許したのか、三影先生はあたしを見てからふんわりと笑いかけてくれた。

「時間も遅いし、もぉ帰ってもえぇよ安川さん。ホンマ、この馬鹿先生がごめんな？」

「い、いえっ!!あたしもやり過ぎてたんで！ それじゃあ、あたし帰ります!!失礼しました!!あと、さよならー」

そのまま教室へと走って帰ると、何故か

「あっ、先輩！ お疲れ様です！」

笑顔であたしに近寄る恋があたしのカバンを持ち、待っていた。

何でっ!?

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