涙 ページ13
悟よりも早く高専に向かうと建物と建物の間から気配を感じた。
童磨だろう。
童「すごい。本当にすごいよ。正に世界を変える力だ。里香さえあればせこせこ呪いを集める必要もない。次だ。次こそ手に入れる‼︎
!遅かったね、ゆり」
出てきた童磨は体の半分ほどが欠けていた。
里香に負けたのか。
童「君で詰みとはね。家族達は無事かな?」
『揃いも揃って逃げ果せたよ。
京都の方も貴方の支持でしょ』
童「まぁね。君達と違って俺は優しいからね。あの二人を俺にやられる前提で乙骨の起爆剤として送り込んだね」
『そこは信用したよ。呪術師になった時に喋ったアンタから考えたら若い術師を理由なく殺さないかなって』
童「ハハハ、信用ねぇ〜
まだ俺のこと信じてたの?
コレ返しといてくれ」
笑っていた童磨は綺麗な帯から出したカードを私に投げた。
憂太のカードだった。
『!もしかして悟が言ってた小学校のやつもアンタだったのか!』
童「まあね」
『まあねじゃないよ。呆れた奴だな』
『・・・何か言い残すことはある?』
童「・・・俺は死に際に感情を知った。でまたこの世に生まれて嬉しいとか悲しいとか知った。ゆりを見つけた時嬉しかったし同じ世界にいるともわかった。楽しかった。
けど、この世界では心の底から笑えなかった。なんでだろうね。感情で動くタイプでもなかったのに」
そして自称気味に笑った。
アンタを許せないし、許すつもりもなかった。
でも恨んでないのは本当だった
過去も現在も。
両親を殺しても一般人を殺してもどれだけ恨んでいても憎くても今も昔も変わらないこと。
『童磨、_____』
これを聞いた時童磨はキョトンとした顔をしたあと笑いながら言った
童「君ってなんだかんだ言いながら甘いよね。最後ぐらいひどい言葉吐いたら?」
私はそのまま童磨を殺した。
童磨の前にペタリと座りこみ涙を流した。
不思議とポロポロと流れ続けた。
『笑ってたよ。童磨は笑ってたよ、、、』
そうボソリとつぶやいた言葉は誰にも届かなかっただろう。
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ツバメ - それでも構いません 頑張って下さい期待してます けど余り無理をしない程度に続編,更新も楽しみにしています (2021年9月2日 12時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
sakura - ツバメさん» 書きたい!面白そうです。でも語彙力ないんで書けたとしても満足いただけるものかわかりませんが頑張ります! (2021年9月1日 21時) (レス) id: fbfa41ff10 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 五条+夏油VSユリ 学生時代はダメでも教師同士として戦ったらどうなるかな 見たいです (2021年9月1日 19時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 追加で特別編?か続編で五条+夏油vs甚爾が戦ったら面白そう(ある程度なら術式も使用okで) (2021年9月1日 18時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - マキとの手合わせ編ですがその手合わせマキだけじゃなく体術に強い甚爾もやれたら良いなと思います ドロケーで手合わせとは違い少し相手するけど普通に1.2年ズの皆が見てる時にちゃんと手合わせとして相手して欲しいと思います (2021年9月1日 18時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sakura | 作成日時:2021年5月26日 21時