８８〜待てるわけがない／樹〜 ページ48
この前、みんながいるときにぼそっと漏らした通り、俺は理性のタガってやつをどっかに
放り投げてしまったらしく。
ふたり揃って意識を飛ばしたときには、もう、明け方の時刻だった…らしい。
「……ん〜…なんだよ寝かせろって…。」
ほっぺたをつつく、使い魔の肉球で意識が急速に浮上する。
にゃー、という鳴き声に渋々目を開くと、襖の向こうから「お嬢〜？大丈夫〜？」という
こーちの声が聞こえてきた。
何も考えず、働かない頭で下着だけ履いてずるずると歩いて襖を開ける。
「…………も少し寝かせろ。」
「………は…？」
俺の格好を見て、固まるこーち。
「…お前……ナニやってんの…？」
「ナニって…。」
頭をガシガシと掻くと、寝ぐせがびょんびょんするのが自分でもわかる。
「おい、お嬢は？」
「寝てる。」
「………お前、やったな。」
「ヤった。」
「そっちじゃねぇよ！！」
こーちが脱力してしゃがみこんでる。
「……別に禁忌じゃねぇけどさ、オマエ…。」
「んー？」
「正式に選ばれるまで待つとか、できねぇの？」
「ムリでしょ、好きすぎる。」
とにかくお嬢を起こして下りてこい、朝餉だから、とそれだけ言って、こーちは襖を閉めた。
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月華(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！引越し先にも是非遊びにいらして下さい(* 'ᵕ' )☆ (2022年10月16日 20時) (
レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - この作品大好きで、いつも更新楽しみにしてます！！ (2022年10月16日 9時) (レス) id: 789ab475c3 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - おむらいすだいふくさん» こちらではなかなかイチャイチャ要素を持ち込みにくいので、別作品を書き始めてしまいました(笑)こちらでも書けるときには頑張って書きますね。 (2022年10月12日 0時) (レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいすだいふく(プロフ) - 月華さん» 更新ありがとうございます！個人的に樹くんとのイチャイチャがもっと見てみたいです！笑 (2022年10月11日 7時) (レス) id: 5efa7bbe3f (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - おむらいすだいふくさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて良かったです。お話はまだまだ続きそうです。ぜひ楽しんでいってください。ありがとうございます！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年9月23日 22時
