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「明日、お店休みにした?」
アメニティのパジャマを着た樹くんが、タオルを頭からかけて戻ってくる。
「…うん、して、きた、」
まだ少し濡れてる髪の樹くんがホントにかっこよくて、まっすぐ見ることができない。
たどたどしい口調に、樹くんは「かは!!」と笑いながら隣に座る。
ナニ、ちゃんと見てよ!と楽しそうな顔をして、
「髪の毛、俺が乾かしてあげようと思ったのにー。」
そう言いながら、ちょっと残念そうに私の髪に長い指を通している樹くん。
サラサラだねー、と言いながら毛先をつまんで緩んだ唇に寄せている横顔はとても綺麗で、
思わず見とれてしまう。
「……ナニ。」
「ぇ、」
そんなに見つめられたら、じゅったん穴あいちゃーう、と言いながら、私をがばりと
抱きしめて。
「じゃあ…チェックアウトギリまでのんびりできるね。」
と耳元で囁かれる。
そのまま、流れるように重なった唇。
溶けるようなキスのあとで、「もったいないからちゃんとベッド行こ?」と手をつないでくる樹くん。
ゆっくりと倒された大きなベッド。
上から見つめてくる樹くんは、本当に艶っぽい。
「Aのしてほしいこと、全部してあげんね。」
髪をかき上げて、指を絡められたら。
もう、樹くんに支配される長い夜から逃げることなんてできるわけがない、のだ。
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更新をのんびりペースにさせていただいている間に
本作もお星さまジェシー色いただきました。
いつもありがとうございます。
これからも、別作品ともども、『Candy』シリーズを
よろしくお願いいたします。
月華
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月華(プロフ) - ゆうきさん» コメントありがとうございます!嬉しいです。ふとしたときに、お互いをわかってて、お互いを大好きで、というのを書きたいと思っています。大好きって言っていただけて嬉しいです。また遊びに来てくださいね。 (2023年1月3日 11時) (レス) @page14 id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 更新ありがとうございます!!主人公ちゃんが自分の家に帰ってることもお見通しで樹くんも主人公ちゃんの家に帰ってくるのまじ最高です。月華さんのお話全部大好きです! (2023年1月3日 2時) (レス) @page14 id: 9ee5ac8e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2022年11月29日 23時