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｢未来の人間!?トーブが??｣
アルノ博士からの報告に思わず声を上げる。なんと、トーブはフェイやワンダバたちと同じ未来の人間だったそうだ。
｢正確には、タイムマシンが発明されてすぐの頃...じゃな｣
真相はこうだ。その時代は、タイムジャンプの技術もまだまだ未熟で事故が多発していたらしく、トーブはその事故の被害者だった。トーブの両親が、なんとかトーブだけでも救おうと救命カプセルに入れて脱出させた結果、この白亜紀の時代に飛ばされてしまったらしい。
...あ、じゃあトーブの家の片隅にあったあの青いカプセルみたいなものって...。トーブはトーチャンの卵から生まれたって言ってたけど、やっぱりあれが救命カプセルだったんだ。
｢それで、たどり着いた先が偶然ケツァルコアトルスの巣だった...というわけか｣
話を聞いて神童センパイが納得する。動物に育てられた人間、という話は聞いた事はあるけど、まさか本当に恐竜に育ててもらったなんて。トーチャンが優しい恐竜で良かったと思う。トーブが今こうして無事に生きているのは、トーチャンの存在が大きいだろう。
｢つーか、だとしてもなんで俺たちみたいに人間の言葉を喋れるんだよ？｣
マサキが真っ当な疑問を呈した。アルノ博士はその問いが来ることをわかっていたようで、｢ホーッホッホッ｣といつものように笑うと言った。
｢それは、彼の入っていたカプセルに教育プログラムが流れていたからじゃ。言語といった基礎的な教養はそれで身につけたんじゃろう。赤ん坊の授乳システムも完備されておったからの｣
｢へえ〜...未来ってすごいなあ｣
私たちの時代じゃ考えもつかない技術ばかりだ。思わず感嘆せざるを得ない。けど、筋は通っているから本当の事なんだろうな。なぜこの白亜紀の時代に人間がいたのか...という理由はハッキリした。
トーブについては、アルノ博士の計らいで時間管理局の人たちがトーブの本当の両親を探しているそうだ。見つかれば、きっと会えるだろう。
＿＿そう、生きてさえいれば、きっと。
｢トーブ、本当のお父さんとお母さんに会えるといいね｣
｢...そうだね｣
信助が至極当然な感想を語る。けど、それを聞いたフェイの反応は、どこか冷たさを感じさせるものだった。咄嗟に｢なんでもないよ｣と笑ってみせるフェイを見て、心がぎゅっとなった。
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蒼乃(プロフ) - ビジュさん» ビジュさん!!残念至極、最近見つけて読んでいます！夢主ちゃんの心理描写がぐさぐさと刺さって感情移入がすごいです...。最近まで更新停止してしまっていた者ですが、こうして温かいコメントを頂けて嬉しいです。ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2月12日 20時) (
レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - ルビーさん» コメントありがとうございます！更新を長く停止してしまっていた中、この作品を見つけて読んでくださり嬉しい限りです。今後も更新は不定期の予定ですが、完結までは時間がかかっても書き切りますのでよろしくお願いします...!! (2月12日 19時) (レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - コメント失礼します。蒼乃さんの描かれるフェイくんとの絡みが最高です…！丁寧な描写に引き込まれました！体調に気を付けてご自分のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月12日 19時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - こんにちは！続きがすごく楽しみです。更新頑張ってください！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 雨宮紫織さん» 更新が不定期続きで更新詐欺のようになってしまい申し訳ございません...。いつも温かな応援をありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いします！更新放棄はしておりません！ｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ...!! (2月9日 20時) (レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2019年7月17日 21時
