story265 ページ27
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黄名子と天馬は、そのまま一緒にロックスターの元へ向かって行った。そして神童センパイと霧野センパイ、錦センパイ、マサキがそれに続く。
｢いくぞ！｣
神童センパイの一声で、6人同時に駆け出す。神童センパイが黄名子にパスを出し、デスホーンに向かってシュートを放った。頭部付近にシュートが命中したけど、それだけではデスホーンを抑えることは出来なかった。
シュートを受けたことでデスホーンの怒りを買ったのか、デスホーンは近くにいた天馬を踏み潰そうと足を振り下ろす。素早く避けた天馬だったけど、デスホーンは狙いを天馬たちに定め、足や尻尾を使って攻撃をしかけた。
なんとか攻撃を避けながら巧みにパスを繋げていき、攻撃のチャンスを図る天馬たち。そのパスワークに、隣でその様子を見ていたトーブが思わず目を輝かせていた。
｢神童センパイ！｣
｢フォルテシモ!!｣
天馬からのパスを受け取った神童センパイが、必殺技フォルテシモを放つ。そのシュートはまたも見事にデスホーンに命中した。
｢やった！｣
しかし、喜びも束の間。デスホーンは神童センパイのフォルテシモでも怯まなかった。そしてデスホーンの狙いは天馬たちから逸れ、近くにいたビッグへと定められる。
｢ビッグ！｣
猛突進でビッグに向かっていくデスホーン。それを、間一髪のところで止めたのは、親であるロックスターだった。
力を振り絞りデスホーンに突進する。そしてデスホーンを押し倒すことに成功した。そのパワーと力強い咆哮に怯んだデスホーンは、そのまま獣の谷の奥へと去っていった。
｢良かった...｣
突然の襲来を退けることが出来て、ホッとする私たち。そんな私たちの背後で、何かが倒れた大きな音がした。ロックスターがその場に崩れ落ちた音だった。
＿＿あの突進が、最後の力だったんだ。
｢ﾋﾟｨｨー!!｣とビッグが悲痛な声をあげてロックスターに駆け寄る。涙を浮かべながら何度も呼びかけるが、ロックスターが再び起き上がることはなかった。
ｸﾞﾙﾙ、と最後にトーブに向けて何かを言い残す。トーブがそれに頷いたのを見て、最後にビッグへとその優しげな眼差しを向ける。そしてゆっくりと目を閉じ、永遠の眠りへとついたのだった。
｢...！ロックスター...｣
最期に見えたのは、ビッグに向けた慈愛に満ちた微笑みだった。
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蒼乃(プロフ) - ビジュさん» ビジュさん!!残念至極、最近見つけて読んでいます！夢主ちゃんの心理描写がぐさぐさと刺さって感情移入がすごいです...。最近まで更新停止してしまっていた者ですが、こうして温かいコメントを頂けて嬉しいです。ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2月12日 20時) (
レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - ルビーさん» コメントありがとうございます！更新を長く停止してしまっていた中、この作品を見つけて読んでくださり嬉しい限りです。今後も更新は不定期の予定ですが、完結までは時間がかかっても書き切りますのでよろしくお願いします...!! (2月12日 19時) (レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - コメント失礼します。蒼乃さんの描かれるフェイくんとの絡みが最高です…！丁寧な描写に引き込まれました！体調に気を付けてご自分のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月12日 19時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - こんにちは！続きがすごく楽しみです。更新頑張ってください！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 雨宮紫織さん» 更新が不定期続きで更新詐欺のようになってしまい申し訳ございません...。いつも温かな応援をありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いします！更新放棄はしておりません！ｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ...!! (2月9日 20時) (レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2019年7月17日 21時
