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「お前ぇらオラと似てんぞ！オラと似てるやつ初めて見たんだぞ嬉しいんだぞ〜！」
うほほ！とくるくる回り出す少年、トーブ。
その様子と言葉から何となく喜んでいることはわかるけど、今この瞬間の状況がよくわからない。
「お前、名前は？」
トーブはすぐ近くにいた天馬に声を掛ける。
「て、天馬」と戸惑いながら天馬が答えると、満面の笑みで「トンマかぁ」と微笑むトーブ。違うそうじゃない。
「よーし、お前らオラの家に来い！こっちだ！」
とたた、とこちらの返答も受けずに走り出すトーブ。
ポツンとその場に私たちだけが取り残された。
「ど、どうしましょう？」
天馬が困惑した様子で神童センパイに尋ねる。
「...とりあえず、行ってみよう」
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「速い。こんなに足場が悪いのに」
「並の運動神経じゃないな」
霧野センパイと神童センパイが感心したように呟いた。
実際トーブは足場の悪い荒れ野や崖側の細い道をすいすいと駆け抜けていく。私たちが追いついても追いついても、すぐに距離が出来てしまう。何度「遅いぞお前ら！」と言われたことか。
「運動神経もだけど...スタミナもすごいね」
「ああ。恐らく、いつもこの地形を走ってきているんだろう」
必死に追いかける中で京介に話しかけると、京介もその能力に感心していた。
日々サッカーをしている私たちならわかることだ。私たちだって頑張って体力をつけているはずのに、この荒れ野はきつい。それなのにトーブといったら息切れ1つしていない。
「野生児、」と疲れ果てたマサキがボソリと呟いていた。
「あれ、崖だ...」
やっとこさ追いついた先にあったのは、足場の見えない大きな崖。
まさかここを飛び越えたり...は、さすがにないかな。
どうするんだろう。天馬が尋ねるとトーブは涼しい顔で答えた。
「トモダチの力を借りるんだ」
するとトーブは指笛を吹いた。
それを合図に現れたのは、なんと大きな首長竜。
「アラモサウルスだ！」
これまた信助が俊敏に反応する。いや、そうじゃなくて。
「よーし、着いてこい！」
トーブは変わらぬその涼しい顔で、アラモサウルスの上へ乗る。どうやら向こう岸までの橋役を引き受けてくれたそうだ。
「ええ、大丈夫なの...」
「アラモサウルスは大人しいから大丈夫だよ！」
まさか恐竜の上に乗ることができるなんて！と信助は喜びのあまり1番に駆け出した。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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蒼乃(プロフ) - ビジュさん» ビジュさん!!残念至極、最近見つけて読んでいます！夢主ちゃんの心理描写がぐさぐさと刺さって感情移入がすごいです...。最近まで更新停止してしまっていた者ですが、こうして温かいコメントを頂けて嬉しいです。ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2月12日 20時) (
レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - ルビーさん» コメントありがとうございます！更新を長く停止してしまっていた中、この作品を見つけて読んでくださり嬉しい限りです。今後も更新は不定期の予定ですが、完結までは時間がかかっても書き切りますのでよろしくお願いします...!! (2月12日 19時) (レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - コメント失礼します。蒼乃さんの描かれるフェイくんとの絡みが最高です…！丁寧な描写に引き込まれました！体調に気を付けてご自分のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月12日 19時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - こんにちは！続きがすごく楽しみです。更新頑張ってください！ (2月12日 15時) (レス) @page40 id: 0734f30b1c (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 雨宮紫織さん» 更新が不定期続きで更新詐欺のようになってしまい申し訳ございません...。いつも温かな応援をありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いします！更新放棄はしておりません！ｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ...!! (2月9日 20時) (レス) id: 8dc0166a3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 | 作成日時：2019年7月17日 21時
