【ツイステ】白き雑種Ⅱ (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:14,211 hit

５０話ページ1

ラギ「別にわざわざ今日じゃなくても」

『高い本だし、俺が鼻血でも出して汚したら大変だよ』

レオ「そん時は俺が別のヤツを買ってやる」

『んもう…そういうことじゃないの』

朝にはリドルに借りた本を読み終えたので、Aはその日のうちに本を返したいと思っていた。

が、レオナもラギーもいい顔はしない。

『リドルなら大丈夫だってレオナ言ってたじゃん』

ラギ「そういう話じゃないッス

朝から血圧も低いし脈だって安定してないのに」

『そんなのよくあることじゃん

こういう時は少し外の空気を吸った方がいいの』

毎朝の日課の測定で、普段よりも数値が乱れていたため心配なのだ。

高血圧はリスクがあるが、低血圧にだって大きなリスクがある。

それを知っている２人だからこそ、今日はAに安静にしていて欲しいのだ。

今日はレオナは補習があり、ラギーもモストロ･ラウンジでバイトがあるためAに付き添うことが出来ない。

『大丈夫だよ、何かあったらすぐにレオナを呼ぶし
そもそも何も無いように配慮できるから』

ね？

と、お願いされるとどうも退けることは出来ない。

レオナもラギーも、Aのこの顔には敵わないのである。

レオ「…はぁ………分かった」

『やった！』

レオ「ただし、何かあったら俺かラギーを呼べ

そして余計なことには絶対に首を突っ込むな」

『分かった』

そう言って、Aは本を片手に
白杖をついてハーツラビュル寮へと向かっていったのだった。