十二話 ページ13
「ねぇ、君
ボクの家でナニしてんの??」
急に背後で声が聞こえてきた。
振り向くとそこには、いかにも好青年
といった男が立っていた。
にこにこと、気味の悪い笑みを浮かべそこに突っ立っている。
『アンタの家じゃないさね』
「そんなこと君には分からないヨ
っていうか、誰が何と言おうとオレの家だし」
『残念ながら嘘を見破るのは得意なほうなのさ』
「ウソじゃない」
ボク、ウソつかないもん。
気持ちの悪い男だ。
そう思った。
彼には人格が存在していないようなほど、言動に統一性が無い。
「てか、オレのモノどこにやったの??」
『物じゃないよ。
彼女達は本来居るべき場所に返したさ』
「?居るべき場所??
ココだヨ、居るべきバショはココ」
『っと…急に斬りかかってくるのは常識外れじゃあないかい?』
「ヒトの家に勝手に上がり込むキミには言われなくないネ」
いつもの刀を鞘から抜き出すことなく男の長い刃を防ぐ。
一切無駄のないその靱やかな身体の動きは、まるで剣舞をみているようだ。
『二つ質問いいかい??』
「コンナ状況で質問??
随分とヨユウだネ」
『…そんなんじゃないさね……
.
んで…何人殺したんだい??』
その質問に男の動きはぴたりと止まった。
「?何のコト??」
『しらばっくれるんじゃないよ。
視えるんだよ。
この、屋敷内に居るのがねぇ』
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海馬 香鷹(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます!亀更新ですが、私なりに頑張りますのでよろしくお願いします……っ! (2019年9月23日 22時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 面白かったです!!続き待ってます! (2019年9月21日 19時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
海馬 香鷹(プロフ) - 天神人狼さん» ありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします……! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
海馬 香鷹(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございますっ! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
天神人狼 - あー………好きです(突然の告白)待ってます! (2019年9月17日 21時) (レス) id: fb4ece15fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海馬 香鷹 | 作成日時:2019年9月16日 17時