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主役 ページ31

「謝って済むなら謝ろう、済まないのなら殴ってもいい。」


エミが樹楊の目の前で謝罪した。

樹楊は無理矢理な笑顔で大丈夫だよ、と言った。

(そんなの要らないから、殴ってくれればいいのに。)

ヒヨが起きてきた。

どうしたの?と言うのでエミは笑顔で何でもないよ。と繕った笑顔で言う。


「こんにちは、同盟軍諸君。」

「っ、お前!」

「おおっと、潰しに来たわけじゃない。私達も加勢しに来たのだよ、君らに。」


思ってもない白真の登場に海は思わず笑ってしまった。

奈倉か津原を庇うように前に出る。

ヴィクトーリアが両耳を押さえ、彗人が彼女を抱き締める。

異様な空気に全員が戦闘態勢に入る。


「ねぇ、これ…」

「独壱か?伊陸か?…露亜が動いたか…?」

「否、気配は1人だ。」


1人で何師団もの兵士の殺気を纏わせる者とは、

RENが異様な速さですっ飛んできた。


「伝書鳩が帰ってこないと思ってきてみれば…淵の奴…」

「ふち?誰?」

「私の友人だった人だよ、依頼を断ったんだ。君たちを殺すという依頼をね。」


ひゅっ、と息が詰まる音がした。

淵の薙刀と奈倉の刀が交わる。


「師匠に手出しをしようと?…淵、お前はいつからそんな奴になった。」

「あのよく分からない化け物を殺しに来た、何処にいる?」

「化け物だと?」

「…ヒトエだよ。」


ふっ、と閃光が轟く。

(目眩し…?誰が、)

視界が落ち着くと淵の腹にはナイフが刺さっていた。

深い、明らかに致死量の血溜まり。


「やっ、と…君を殺せると、思った、のに、な。」

「殺させねぇよ、主役だろうが。」


レイピアを振り払うと血が地面にこびり付く。

独壱の軍服を着た2人、


「役者は、揃ったか?」


フリードリヒが、悦に笑う。

鬼が翻す→←そして、



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龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» こわっ、てめぇ夜道には気を付けろよこの神文才野郎 (2017年2月9日 20時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 寄越せ。文才寄越せください。 (2017年2月7日 22時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 夜のお外だいしゅきさん» 減るわやめろ (2017年2月7日 18時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
夜のお外だいしゅき - なぜだ。なぜくれない。いいだろう別に。お前の文才はちょっとやそっとじゃあ減らないだろう (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2500df9be3 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 夜の空気を吸い隊さん» 名前に笑った、そして嫌だ (2017年2月5日 20時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2017年1月31日 16時

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