白昼夢の怪 ページ41
「…で、なんでオロチ君は俺の部屋でくつろいでるのかなー」
オロチ「良いじゃないか、恋仲なんだし」
良くないよ!!
どうもこんにちは、Aでーす。
今、珍しく自分から仕事をしようと部屋に戻ったんだけど…はい。御察しの通りです←
「退いてよ、俺今から仕事すんの!」
オロチ「えー、ちょっと位一緒に居ても良いじゃないか」
「よ、良くない!気が散る!」
オロチ「分かった」
オロチは俺の言い分をあっさり受け入れ、早々に部屋から出て行ってくれた。
_また戻ってきたりしないだろうな。
?「お久し振りですね、A様」
「うえっ?あ、魄介!」
声のした方を振り替えると、七色に輝くオパールの髪をした妖怪が立っていた。
魄介「何かお悩みの様ですね」
「え、何その話し方」
魄介「オロチ様とA様がお付き合いしていらっしゃると云う噂を耳にしまして…」
「あー、それでか」
しかし、こうも堅苦しい敬語で話されると、何となく生前の事を思い出す。
「悩みって云うか、うーん…何だろうな?」
魄介「まあ、悩んでいないのなら良いですけど。それで、本題ですが…」
魄介は背負っていた風呂敷から、何着か着物を取り出した。
「この着物はどうしたの?」
魄介「文蜘蛛様の邸にたちよった時に頂いた着物です。恐らく女郎蜘蛛様のお下がりでしょうけど…」
「いやまてまて。なんで女郎蜘蛛のお下がりなんだ。」
魄介「女郎蜘蛛様は幼い頃病弱で、何か良く分かりませんが女装させられてましたそうで」
「適当な説明どうもありがとう」
でも、女装していると体が強くなるとかならないとか、聞いたことはあるかもしれない。
「…おっ、サイズぴったしー」
魄介「着れるのなら差し上げます。女郎蜘蛛様は驚かれると思いますが…では」
そう言ったかと思うと、魄介は正に夢のように消えてしまった。
「…本当に白昼夢みたいな奴だな」
魄介が置いていった着物に目を通し、Aは苦笑いした。
_女物の着物、俺より女郎蜘蛛の方が似合うんじゃないか?
永らく女物には手をつけていなかったAがいきなりこんな着物を着ても驚かれるだろう。
結局、一番無難な黒の袴を着ておく事にした。
「お、結構似合うんじゃないか?これ」
鏡の前でくるっと一回転し、Aは満足そうにそう言った。
「あっ、いけね。仕事しなきゃ…」
後、言い忘れていたが、Aは既に元祖の副大将である。
作者(gdgd…)
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オシュアラヴァー - 次回から4巻目ですね。4巻目はどんなタイトルにします? (2015年12月11日 3時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
浄羅河 ケイ - 私、八八神さんの文章、心地良いかんじがして好きです。活動、応援しています! (2015年11月26日 23時) (レス) id: 29e97fc42f (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - 上下ヒョウガ@肩ぶっ壊れたワロエナイさん» 空きスペースが少なくなってきました。第三段もラストスパートですね。第四段か最終段階か、次回はどっちにします? (2015年11月11日 1時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - それは、作者であるヒョウガさん次第ですね。続きはこみゅーか、もなちゃとあたりでしませんか? (2015年11月10日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
すうな@不登校になりたいロリショタコンです(プロフ) - オシュアラヴァー@本作の百鬼えんらのデビューはマシなようですさん» 私は作者さんに言ってるんですよ?※ここから作者さんへ 映画第二弾見に行くことになりました嬉しきかな。第一弾見てないのでひゃっほぅです!バスターズ、月兎組が出るそうですね!ひゃっほぅです!(二回目) (2015年11月7日 18時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
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