ある日の大将達 続 ページ19
ヒライ神「はあ、もう分かりましたよ。話せばいいんでしょ話せば！」
大ガマ「ｗｋｔｋ」
その日は朝から酷い土砂降りだった。なのに、親方様が五月蝿いから、俺が町まで買いに行く羽目に…
おつかい横丁の辺りだったか、小さな女の子が立っていたんだ。
まだ５〜６歳のくらいの子だった。細くて、小さくて、今にもポキンと折れてしまいそうな、頼りない感じの子だった。
一瞬、目が合ったような気がした。
その刹那、信号の向こうに居たはずのその子が、俺の目の前に居た。信号は赤の筈だった。
酷い雨の中、その子は傘を差していなかった。長い髪はビショビショに濡れ、蒼い瞳が俺を見上げていた。
あくまで想像だが、俺はあの子が只の人間じゃない気がした。
よく分からないけど、とにかく他の人間とは違う何かを感じた。
「お母さん、知らない？」と、その子は俺に訊いた。当然俺が知るはずも無く、知らないと答えると、その子は寂しそうな顔で「一緒に探して？」と言った。
冗談じゃない。今始めて出会ったばかりの子供の両親を探している暇なんて無い。けど、断ろうと口を開くと、その子は一層寂しそうな顔をする。
重たい雰囲気に押され、いいよと答えると、その子は笑顔で自分の名前を言ってきた。
…あれ？おかしいな。名前が思い出せない…なんだっけ。
まあ、いいや。どうやらその子は、商店街に買い物に来て、途中で母とはぐれたらしい。傘は強風に煽られ、どこかへ飛んで行ってしまったという。
仕方ないから、俺の傘に入っていきなと言うと、何故か悲しそうな顔をして「入らない」と言った。理由を訊いても、答えは無かった。
暫く探しても見つからなくて、空が藍色に染まり始めた。
町内はもう殆ど探した。時間が経つにつれその子の顔はどんどん暗くなっていく。
空で、鴉が鳴いた。
その瞬間、女の子がいきなり走り出した。手を繋いでいた俺は、引きずられるようにその子の後を追った。
その後の事は、よく覚えていない。覚えているのは、小さな女の子と母親の声、後は雨の音だけだった。
後になって、俺はあることに気がついた。
俺、人間に化けていなかった＿
ふぶき「怖い話というか…フシギな話ね。」
土蜘蛛「なんか鳥肌たったぞ…」
ヒライ「…あっ！」
大ガマ「どうした？」
ヒライ「思い出した…あの子の名前は…！」
『A』
全「「…怖いよ！！」」
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オシュアラヴァー - 番外編でページスペースとりすぎましたね。 (2015年10月27日 3時) (携帯から) (
レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オロチ・フラン - マリア様って…じゃあれだね、その神様はあれだ、イエス様だな、多分。教会の神父様が怒りますよーw (2015年8月19日 12時) (レス) id: b4b5745ee8 (このIDを非表示/違反報告)
オシュア好き - ヒョウガ@厨二さん» 早苗さんネタやめなさい。 (2015年8月7日 0時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
ヒョウガ@厨二(プロフ) - オシュア好きさん» 常識に囚われたら負けなのですよ、この小説では『作者も無意識でやってました。スミマセン。』 (2015年8月6日 23時) (レス) id: 6866158e95 (このIDを非表示/違反報告)
オシュア好き - あの、私、いつから男口調に？ (2015年8月6日 23時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
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