てめぇら、髪で殴るぞ (ページ2)

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とりま、ヤバみを感じる。ページ2

貴方side

『そんじゃ、行ってきまーす。』

母「ちょい待った！ハンカチとティッシュは？

名札は？タオルに水筒に靴下は？

靴紐とか大丈夫？胸のボタンの位置とか苦しくない？」

『あ、うん。大丈夫だからどっか行って。』

母「本当に大丈夫なの？お母さん心配で心配で…

…て、あら？もう行っちゃったの？」

ー通学路にてー

『あー、やだわー、暑苦しいわー。』

あ、ちなみにさっきのはうちの母親っす。

いやね、心配してくれてるのはありがたいんスけどね、暑苦しい。

名が知れ渡ってるだけで、うち以外と一般家庭なんですけど。

はぁ、普通とはなんぞや…。

『…いてっ！』

「…何処を見て歩いている。」

『あ、すんまそ』

そんな事を考えながら歩いていたら、

反対側の通学路から歩いて来たピンク色の髪をした、の女か男かよく分からない奴にぶつかった。

…うわ、なんか睨んでるし。

とりまヤバみを感じる。←

「次からはちゃんと前を見て歩け。」

そう言って、そのピンク野郎はどっか行った。

…なんだアイツ、感じ悪っ。

きっと友達できないパターンだな、うんうん。←

そう思いながらまた歩き出した途端、また何かにぶつかった。

「あ、すすす、すみません！！」

『え？あ、いえこちらこそ…』

あの感じが悪いピンク野郎の後にあたふたした奴が来て混乱しているからか、

何故か私まで敬語を使ってしまった。

「…あ、あの、良かったら一緒に登校しませんか…？」

『へっ？』

何言ってんだコイツ。

ぶつかった直後に一緒に登校しよう、とか…

まぁ、別に私優しいからいいんですけどね！？←

「や、やっぱり迷惑ですよね！！すみません！」

『いや、別いいよ。登校』

「はい、ですよね、こんないきなり……

って、え？良いんですか？」

『おう！私、シナミカ・Aってんだ。』

「あ、はい、Aさんですね！

僕は入間って言います。」

『肩苦しいな…。気楽にAだけで良いよ。

こっちは"入間くん"で良い？』

「は、はい！全然良いですよ！」

『うん、肩苦しい！！なに、どうしてそんなに緊張してんの！？』

「す、すみませn((『敬語！』

あ、はi…わ、分かった！

僕、友達、とかそう言うの出来た事無くて…」

『…うん？トモダチ？って何？』

「え、あの……。あ、いつも一緒に居る人の事です！！」

『…ん？』

なぜか分からないけど、取り敢えずヤバみを感じる…