転生少女B は 転生少女A と 共に 確信 した ! ▼ ページ10
*彩香side*
心の底から嬉しそうな顔をして、少し涙目になりながら頬擦りをしてくる。
オイ、お前は犬か。犬なのか。
「私もよかったよ…カメ、どっか痛い所はない?」
「え?なんで( ・◇・)?」
「カメ、思いっきり雷に打たれたんだよ」
「ハェア!?Σ」
彩香の言葉に百パーセント信じきれない様子のAを納得させる為に彩香はありのままの事実を伝えた。
正体不明の緑の雷に打たれた事を知ったAは眉を潜めて冷や汗を掻く。
「……おーちゃん…これって…」
彼女が言いたい事は長く付き合っている彩香にすぐ理解出来た。
静かに頷くと、彩香は口を開いた。
「…勝手に当たって悪かったけど、カメの自転車と鞄があったから中から携帯を出して見た。けど駄目っぽい…何回やっても電源が入らない」
「っ…そんな!だって私今日は…部活でもその後でもあまり携帯は使わなかったから充電は沢山余って…!」
言いかけて、口を紡ぐA。
彩香はその内容を察したのか、ゆっくりと、ゆっくりと声を出す。
「私達………トリップしちゃった?」
最も、彩香自身も信じきれている訳ではないが、一番納得出来る仮説だった。
充電が余っている筈の携帯は反応が無い。二人共、目が覚めたら何故か容姿が変わっている。
何より、話し掛けてきた高尾がその事を物語っていた。
トリップ。
それは、二人がずっと願ってきた物。
叶う筈の無かった、有り得ない現象。
暫く沈黙が降りた。
黙ったまま彩香は立ち上がり、高尾の私室の窓に掛かっていたカーテンを開ける。
空が暗い。街灯が点き、道路を走る車はライトを点けている。夜だろうか
夜景の光を瞳に一杯映しながら、その光景を眺める彩香の背後で
沈黙を破ったのはAだった。
「信じられないけど…信じるしかないよね、きっと…高尾くんには、どう説明すればいいのかな。折角助けて貰ったのに。」
本当なら二次元に来たと思えば雄叫びを上げる位に興奮すると予想していたのに
二人は思ったより冷静で嫌な気分に浸っていた
嫌な気分、と言うにも、それは不安を表す。
再び沈黙になると、今度は彩香が言葉を発した。
「高尾には私が説得するよ。一応ここで待機してた時に案は考えてた」
そう言って、Aの元へ近付くと彩香は優しくAの頭を撫でた。
「心配しないで、大丈夫。」
転生少女 は 高尾 の 謎 を 知った ! ▼→←転生少女B は 部屋 の 中 を 探索 した ! ▼
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KAME(プロフ) - マカロンさん» ありきたりな少女達を主人公にしたいと願っていたので、コメントとっても嬉しいですー!個性的な夢主も大好物ですが、平凡で極々普通な夢主も大好きなので、こういうキャラクター作るの止められないんですよね笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - イチゴさん» 2周目!やりますねぇ!ですがこの小説かなり長いですよ!?周回するにはしんどい量だと思いますが、作者は嬉しいので決して止めません(おい)現在も転生少女、占ツクとpixivで更新中ですので興味があれば是非また読みに来て下さいね! (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - めりーさん» 苗字同じなんですか!?それは凄い!ですがそういう情報は悪い人に目をつけられやすいのでご注意を!夢主ふたりとも、どこにでもいる平凡な少女になるように心掛けております。読者の皆様が強く共感出来るような子を、転生させてあげたかったので、このコメントは嬉しい (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - ラフィーナさん» お久し振りです!そうですよねー!何年経っても黒バスの夢を見ると心地良い寝起きから最高の一日を過ごせます。特に推しが出た日なんて、嫌な事があっても推しパワーでぶっ飛んじゃいますよね。本当にこういう時オタクになって良かったと思います笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
KAME(プロフ) - 忌惡璃さん» お久し振りです!わー過去作まで読んでて下さりこちらは感無量です・・・夢主達の過去設定を練るのは楽しいですが、同時に暗い過去を背負わせる事に負い目も感じています。私は一体何様なんだ・・・と穴に入りたくなる時もありますね笑 (2019年8月8日 0時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KAME | 作成日時:2014年5月23日 18時