結果、観戦は無理だった ページ8
「男と抱き合う趣味はない」
そう言うと彼は敦くんをぽいっと捨てた。
その瞬間を、まるで分かっていたかのように敦くんを受け止めるリムル。
「おい太宰!」
此方に歩みを進める、川で会ったあのメガネの男。
様子からして、この男も武装探偵社の一員なのだろう。
「ああ、遅かったな、国木田くん。虎は捕えたよ」
「まさか、この小僧が?」
まじまじと俺を見る、国木田と呼ばれた男。
いや.......正確には俺の腕の中にいる敦くんだな。
「虎に変身する能力者だ」
「まったく......」
「うん?」
キョトンとする太宰に、今にも溜息を吐きそうな国木田。
「なんだこのメモは」
彼は自分のポッケから、取り出した紙を太宰に見せつけた。
「_____十五番街の倉庫に虎が出る、逃げれぬよう周囲を固めよ
実に簡潔で良いメモだ」
「要点が抜けとる。次から事前に説明しろ。
おかげで非番の奴らも駆り出す始末だ。後で皆に酒でも奢れ」
にこりと笑う太宰にバッサリと言う国木田。
その視線は、倉庫の入り口付近に向けられていた。
「なんだい、怪我人はなしかい?つまんないねえ」
与謝野晶子______________
______能力名『君死給勿』。
凄い出来る感が半端ないかっこ良い女の人だけど.....うちの秘書に似てる気がする.....
...気のせいだと思うけど.....
「なかなか出来るようになったじゃないかぁ、太宰。まあ、僕には遠く及ばないけどねぇ」
江戸川乱歩_____________
_______能力名『超推理』。
うん。なんか、ミリムに似てる気がする。
お菓子渡したらすぐ仲良くなれそうだなぁ....
「でも、この人どうするんです?自覚はなかったわけでしょう?」
宮沢賢治_______________
____能力名『雨ニモ負ケズ』。
.....神楽の毒舌抜いた感がするのは俺だけかな?
「そうだな.......どうする太宰?一応、区の災害指定猛獣だぞ」
国木田独歩____________
____能力名『独歩吟客』。
え?敦くんそんなヤバかったの??
「うふふ......実はもう決めてある
うちの社員にする」
太宰治______________
___能力名『人間失格』。
その話を聞いて様々な反応する皆。
「起きろ少年!」
その一声にゆっくり目を開ける敦。
「あれ?......僕は......」
『リムル、聞こえるか?今すぐある店に来い』
少し面倒な事になったと悔しそうな声を出す彼女。
さて、俺は関係ないっぽいし行くとするか。
倉庫を出ると月明かりが俺を照らした。
それで、なんか面倒事に巻き込まれたくないから逃げたんだが....→←そして、観戦することにしたのだが....
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ご飯食べたい← - ほんっとに面白いです!転スラも銀魂も文ストも大好きです!更新頑張って下さい! (2018年8月10日 6時) (レス) id: eadfd5d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです!更新頑張って下さい! (2018年8月9日 22時) (レス) id: 49c4b109a8 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - 面白い……(語彙力喪失)続き頑張ってください! (2018年7月31日 19時) (レス) id: 957ebcb77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン酸デス | 作成日時:2018年7月28日 13時