ちなみに、俺は嫌だな。悪口言われてるかも知れないから ページ24
「じゃあ、一つ目!君の名前は?」
ニコニコと笑いながら聞く太宰。
あ...俺、死ぬかも.......
だって此奴の笑ってる姿神威そっくりだろ?
もしかして......戦闘馬鹿ッ!?嫌だ!俺まだ死にたくない!!
《マスターが死ぬ可能性はゼロかと.....》
ええい!黙らっしゃいシエルさん!!
そんな事は、分かっています!!
言葉の綾って奴だよ!!!
しかし....偽名を使うべきか、本名を使うべきか......
......
俺はコホンッと咳をし、気を取り直して太宰の質問に答える事にした。
「リムル・テンペストだ......」
悩んだ結果がこれだ.....これは本名であって本名じゃない。
だから、嘘にはならない....
「異国の者なのかい?その割には随分日本語が上手だね??」
あぁ......名前的にそう聞こえるよなぁ....
「.......名付け親が付けてくれた名だ。日本語が上手なのは此処育ちだからだ。悪かったな日本語が上手くて...」
「別に悪くはないよ?.......其れでその名付け親は??」
尚もニコニコしながら俺に質問する太宰。
一瞬だけ真顔になった気がするのは、気のせいじゃないだろう。
「........この世にはいないよ」
俺は敢えて、そう答えておく実質俺の名付け親はこの世界にいないし?
「.......聞いてはいけなかったみたいだね...」
ほら?こうやって勘違いしてくれてる。
俺は敦くんが運んでくれたお茶を一口飲んだ。
うん、美味しい。
「.......それじゃあ、二つ目。何故敦くんのいる所に君が?」
カコッとお茶を置くと、俺は偶々だと言った。
「敦と谷崎兄妹を発見して、興味本位に追いかけたんだ.....だけど路地に入る所を見て変だと思ってな」
「ほう......其れは何故だい?」
「本で読んだ事がある。殺し屋は路地を好む.......其れも逃げ場のない路地裏......をね?」
「袋小路だという事を君は知っていたのか?」
「いや.......全くもって知らなかった。」
だが、女性の雰囲気が余りにも平然としすぎて逆に怪しくて.....ね?
と俺は付け足し、お茶をもう一口飲んだ。
「........」
怪しい事は何一つ言ってない筈だ.....だ。
《筈.....だったら良かったですね...》
ん?え??
俺なんかやらかしたの!?
待って!待ってシエルさん!!?
心の中で思いっきり叫ぶと、「其処ら辺にしときなよ太宰」と男性の声。
その男性は俺に近づいて俺をじーっと見つめた。
な、なんだ??
な、なんなんだこの状況は??
あれ?何の話をした??(作者からのお知らせ)→←人がいない時に自分の話がされてるとなんか嫌な感じだと思わないか?
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ご飯食べたい← - ほんっとに面白いです!転スラも銀魂も文ストも大好きです!更新頑張って下さい! (2018年8月10日 6時) (レス) id: eadfd5d0d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 面白いです!更新頑張って下さい! (2018年8月9日 22時) (レス) id: 49c4b109a8 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - 面白い……(語彙力喪失)続き頑張ってください! (2018年7月31日 19時) (レス) id: 957ebcb77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン酸デス | 作成日時:2018年7月28日 13時