【金カム】坊主頭に興味が湧いて (ページ3)

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2話　よろしくページ3

土方「変な気を起こすなら、お前のその皮を代わりに剥いでやるぞ」

白石「まさかまさか！起こさない起こさない！！」

白石は場を和ませようとしたのかおちゃらけた事を言うが、土方に笑えない冗談と言う名の脅しで返されてしまう。

白石「お…俺は平和主義なんでね」

土方「…では手土産として、辺見和雄の皮でどうだ？」

白石「……！」

それから暫くして白石を帰らせた後、土方はミツキの方へと振り返った。

土方「ミツキ、白石について行け」

貴『……見張りですか？』

土方「そうだ。奴が逃げないか見ておけ」

土方はそう言うと先ほどまでの鋭い顔つきから一変し、ミツキの目を見て優しく微笑みかける。

貴『…わかりました！』

…

牛山「にしても…本当に峰山一人で行かせて大丈夫なのか？」

土方「…"かわいい子には旅をさせよ"だ」

そう言うと、彼女の去り行く後ろ姿を見届けた。

…

ミツキは夜の闇に紛れながら、白石のあとを静かにつける。
隠れることはあまり得意ではない彼女だが、さすがに夜ならバレないだろうとたかを括っていた。

貴『……クシュッ…あ』

白石「え」

貴『…ッ』

やってしまった…
くしゃみすら我慢できず見張り失敗だなんて…
なんて大間抜けなのだろうと、恥ずかしさのあまり顔に火がつく。

白石「…！あんた、さっきの土方んとこの！
…なあに？俺がそんなにカッコよかったの〜？もしかして惚れた〜？」

貴『惚れ…？…って！クネクネしないでください気持ち悪いッッ』

クネクネと奇妙な動きをしながら近付いてくる白石を避けようと、ミツキは慌てて後ずさる。

白石「…で、なんで俺の後なんか追ってんの？土方の野郎に頼まれたのかい？あんたも大変だねぇ」

貴『怪しいことをしないか見張れと言われたんですよ。
ということで、是が非でもついていきますので』

白石は口元に手を当て「ふむ…」と少し考える素振りをした後、突然先ほどの真剣な顔つきとは打って変わり、キメ顔を浮かべてミツキに近付く。

白石「うん、うん！そうと決まれば自己紹介！ゴホンッ！ゴホッ！
白石由竹です。独身で彼女はいません。付き合ったら一途で情熱的です」

突然のキラキラとしたオーラにミツキは困惑を隠せないながらも、差し出された手を取り握る。

貴『はあ……？峰山ミツキと言います。
短い間ですが宜しくお願いします』

そうして、ミツキは白石について行くこととなった。

白石「ふふ…手ちっちゃいね〜」

貴『そろそろ離してくれません？』