漆拾伍話「遭遇7」 ページ31
夢主side
その後、萌香ちゃんの熱い勧誘(笑)を避けつつ瑞月は彼女にここで起きた事は己とお前だけの秘密にしないかと言った。
成程、確かに上手い考えだと思う。
秘密=特別♡
二人だけ=自分だけの特権♡
これで、萌香ちゃんの興味を完全に瑞月に移す事が出来ただろう。
瑞月の精神を犠牲にして←
月丸ちゃんによると、炭治郎君が彼女の手首を掴んだ辺りから見てたらしい。
たまたま見掛けたそうだ。
結局萌香ちゃんは瑞月を引きずる形で此方に目を向けずに去って行ってしまったけど、僅か一分程で戻ってきた。
正確には、瑞月だけだったけど。
どうやら全力疾走で振り切ったらしい、凄いねあの子足速いのに。
そして、今は顔を真っ青にしてる瑞月を炭治郎君達と一緒に慰めているところだ。
炭「大丈夫ですか瑞月さん…ほら俺のおにぎりあげます」
「優しさが沁みる…でもそれ竈門のだろ遠慮しとく」
うん、若干涙目になってるのは気のせいじゃないと思う←
炭治郎君と善逸君は良いとして伊之助君に至っては不思議そうに屋敷の柵に凭れ掛かる瑞月をつんつんしてるけど…まぁ、うん←
それでも、三人共瑞月を心配して慰めてる。
……良い友達を持ったね、瑞月。
萌香ちゃんの関係であまり公に話すことは出来ないそうだけど…こうして何気なく対面して、短い会話を交わせるだけでも私はとても嬉しいの。
やっぱりあまり会話は出来ないけど…この短い時間だけでも私にとっては満足過ぎる程だった。
ふっと口角を上げ、クルリと踵を返すと突然背中に声を掛けられる。
「え、と…あー……ちょっと待ってくれないか…」
『…?なぁに?』
「姉ちゃ……雫と、少し二人きりで話をしたい。
竈門達も巻き込んで済まなかった、走り込みに戻ってくれ」
炭「え、でも…」
善「ほら炭治郎!こういう時は空気読んで撤退するのが筋だって!行くぞ!」
…あれ?何か勘違いしてる気が……気のせいかな?
炭「う、うん……」
伊「何かよく分からねーがあの厚化粧女が悪い奴なのは分かったぜ!じゃあな雫子!!」
善「雫さんだろ失礼だろうが!!」
『ん、じゃあね〜』
タッタッタッと足早に退散していった三人組にヒラヒラと手を振りつつ、さっきの真っ青な顔とは一転真剣そうな顔をした瑞月と向き直った。
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きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» テンキュー!はいごみ収集車にぶちこむぜ☆オルァ! (2020年8月8日 0時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - きーねちゃんさん» はーい!ニクマン\(^-^ )ブンッ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - kiki11241さん» なる……予定です!(おい)すいません頑張ります! (2020年8月5日 20時) (レス) id: d6c0176894 (このIDを非表示/違反報告)
kiki11241(プロフ) - あれ本当に杏寿郎オチかな? (2020年8月5日 19時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» へいパース!僕今ならゴムの手袋を五万枚重ねてるんで大丈夫でーす! (2020年8月4日 22時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年7月9日 18時