漆拾参話「遭遇5」 ページ29
夢主side
『──そう、そう。
分かった、ありがとう』
瑞月の作戦を粗方聴き終わって頷いた私を一瞥し、月丸ちゃんは炭治郎君達の元へヒラリと飛んで行った。
…本当に賢いなぁ月丸ちゃんは……。
因みに夜見はちょっとアホの子だけど、私の大切な家族である。
……たまに伝達間違えたり野鳥狩りに行ったりするけど!←
何だか冨岡君ちの鎹鴉みたいね……鷲だけど。
因みに肝心の萌香ちゃんは、瑞月が困った様に頭を掻いて気を引いている。
…まぁ本当に困ってるんだろうけども←
最早殺意すら湧いてる気がする。
作戦を聴き終えたらしい炭治郎君達が不安そうに此方を向いたけど、静かに頷いて答えておいた。
後伊之助君が月丸ちゃんに餌だと間違えて飛び掛っていたけど、余裕そうな動きでヒラリと避けていた。
………………鴉って食べられるのかな?イヤでも、鎹鴉達は伝達で割と長距離を飛来したりするから肉付けは良さそうだけど…(違う、そうじゃない)
あまり関係ない事を頭に浮かべながら、どういう順序で作戦を遂行して行くか思案を頭の中で繰り広げる。
萌「ねぇん♡こんな奴ら放っといて逢い引きしようよ瑞月くぅん♡」
…何だろう、たまに都会辺りで妖艶なお姉さんがカッコイイ男の人の腕に抱き着いてる光景を見掛けるけど構図がほとんど同じだ…←
『!』
「!」
ふと、バチッと瑞月と目線があった。
生き別れた時の何処か柔い感じの瞳とは違って、今はしっかりと意志を持った瞳になっている。
……成長したなぁ。
姉として弟の成長を嬉しく思いつつ、大丈夫という言葉を込めてコクリと頷いた。
「!……ん。」
すると今度は、口パクで何かを伝えようとしている。
( こっちも大丈夫だ、頑張ってくれ姉ちゃん )
多分、そう伝えられたのだろう。
瑞月と視線を交わし、お互いにコクリと頷く。
後炭治郎君達とも合わせておいた。
さぁ、作戦開始だ。
「…萌香、何があったんだ?
俺に……話して見てはくれないか?」
『ん"っっ』
炭「雫さん……?!(小声)」
善「え、待って吹きかけてんだけどあの人(小声)」
待って、予想以上に瑞月が名演技過ぎて笑いそうになる←
あの子顔もそうだけど声もカッコイイものね…幼少期からその片鱗は見え始めてたけども。
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きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» テンキュー!はいごみ収集車にぶちこむぜ☆オルァ! (2020年8月8日 0時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - きーねちゃんさん» はーい!ニクマン\(^-^ )ブンッ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - kiki11241さん» なる……予定です!(おい)すいません頑張ります! (2020年8月5日 20時) (レス) id: d6c0176894 (このIDを非表示/違反報告)
kiki11241(プロフ) - あれ本当に杏寿郎オチかな? (2020年8月5日 19時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» へいパース!僕今ならゴムの手袋を五万枚重ねてるんで大丈夫でーす! (2020年8月4日 22時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年7月9日 18時