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陸拾話「幸せの軌跡」 ページ14

炭治郎side

その後日、たまたま蝶屋敷の前の通りかかった雫さんに話しかけ、件の話を打ち明けた。
一応「姉ちゃんになら話しても構わない」と許可は貰っている。
雫さんは少し驚いた顔をしたけど、すぐにふわりと笑って頭を撫でてくれた。

その手つきが存外優しくて、思わずへにゃりと笑うと突然雫さんが固まったと思ったらすぐに片手で顔を抑えて横を向いた。
何となく嬉しそうな匂いがした為嫌では無いのだろう。
意図は分からなかったが。

雫さんから瑞月さんに向ける匂いは、紛れもない愛情の匂いだ。
それは瑞月さんも同じ。
何ものにも変え難い、深い繋がり。

因みにその後、瑞月さんと雫さんには名前で呼ばせてもらう事にした。

何だか距離が縮まったみたいで、とても嬉しかった。
勿論、雫さんには潔白を証明する云々の約束を取り付けた。
雫さんは一瞬目を見開いたけど、すぐに『君が重荷を背負わなくて良いんだよ』と言いながらまた頭を撫でてくれた。

──正直、首を突っ込んでる自覚はある。

無理なお節介になっていないか、迷惑になっていないか。
いつもいつも、あの二人と交流を重ねる度頭に呼び掛けられるのがそれだ。
それでも、俺は二人の笑顔がとびっきり好きだった。
この世の幸せをギュッと詰め込んだ様な、陽だまりに似た暖かな笑顔。

その笑顔を守りたくて。
俺は、家族も自分も何一つ守れてないというのに。
それでも俺は、二人の幸せを願わずにはいられなかった。

──命を燃やす二人に、敬礼を。
どうかその行く末が、幸せになることを願って。

◇◇◇
……なんだこれ(困惑)

最近スランプ気味です…更新開き気味で申し訳ないです。

今回は物凄い難産でした……結局折角書いたのも無駄にしましたし(非公開)

書きたい文章は大体頭の中に並んでいるのにそこから筆が進まない…これは酷い。

陸拾壱話「醜い」→←拾伍玖話「愛柱の素性」



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きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» テンキュー!はいごみ収集車にぶちこむぜ☆オルァ! (2020年8月8日 0時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - きーねちゃんさん» はーい!ニクマン\(^-^ )ブンッ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - kiki11241さん» なる……予定です!(おい)すいません頑張ります! (2020年8月5日 20時) (レス) id: d6c0176894 (このIDを非表示/違反報告)
kiki11241(プロフ) - あれ本当に杏寿郎オチかな? (2020年8月5日 19時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» へいパース!僕今ならゴムの手袋を五万枚重ねてるんで大丈夫でーす! (2020年8月4日 22時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年7月9日 18時

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