目の前で、 ページ8
夢主side
そこからは殴る蹴るのオンパレード。
途中でユウさんが起き、「やめて」「傷付けないで」と懇願する。
だが、彼女の様子を横目で見つつも私は基本的に無抵抗だった。
確かに痛いは痛いが、流石にユウさんの前で暴力沙汰にする訳にはいかない。
後、私は特にやり返すとかそういう気概は無い。
薄いガラス一枚越しに物事を見ているような、そんな感覚だった。
端的に言うと興味が無い。
だから、私は文字通りされるがままだった。
だが──つまらなかったのか、それを眺めていたアイさんが恐るべき事を口にする。
ア「なーんか、つまらないわねぇ……そうだ！彼岸の方はまだしもユウの方は犯しても良いわよ？ww」
────は？
一瞬、時間が止まったかのような錯覚に陥る。
アイさんは今……なんと言った？犯す？ユウさんを？私の目の前で？
……させる物か。
『ッ、やめ……！』
モブ1「黙れよ」
『ガッ、ハ……ッ！！！』
油断していたせいで横腹に蹴りを入れられ、そのまま吹き飛ばされ倉庫の壁に激突してしまった。
一瞬息が詰まり、飲み切れ無かった血液が口から溢れ出た。
ドサリと地面に落ち、ゲホゲホと咳き込む。
ッ、肋が…………。
ユ「彼岸さん！！」
ア「黙りなさいよ」
ユ「ッ……！」
ユウさんが叫ぶが、アイさんに頬を張り飛ばされる。
その拍子に、ユウさんがいつも大切にしていたペンダントの紐が切れ地面に転がる。
痛がるユウさんを愉悦の目で眺めていたアイさんの瞳孔が、ぐにゃりとヤギの様に歪む。
あれは、"彼"の…………。
ア「……ねぇ、ユウちゃん？この鍵のペンダント、とっても大事だって言ってたよねぇ？」
ユ「…え、あ、ま、って、やめて、それだけ、は」
拘束されながらも這いずり、ペンダントの元へ向かおうとするユウさん。
私もうつ伏せのまま這いずろうとしたが、取り巻きに上からズンッと踏まれる。
息が詰まると同時に、腕から鈍い音がした。
『ガァ……ッ！』
ア「私はやめてって言ったのにぃ、ユウちゃん全然やめてくれないじゃあん？
だ・か・らぁ……♡
お仕置き」
アイさんの足が、容赦なくペンダントを踏む。
バキバキと乾いた音を立てた刹那───、ペンダントはﾊﾟｷﾝｯと弾かれるようにして砕け散った。
……必死に這いずった、ユウさんと目と鼻の先で。
ユ「あ、あ、いや…………
いやあああああああッ！！！！！」
──ドロリと、私の首に下げた勾玉が半分近く黒に染まった。
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ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» (・ω・(ヾ)YES！(ストーブの前で書き書き) (2020年11月4日 21時) (
レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - うっす！(｀・ω・´)ゝ(布団の中待機なう) (2020年11月4日 2時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ありがとうございます！ですが最近冷え込んで来たので、暖めるのを忘れずに……！ヾ(・ω・`;)ﾉぁゎゎ (2020年11月3日 21時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - マジっすか！全裸待機してますね！)))) (2020年11月3日 19時) (レス) id: 49e22a6e0b (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - 碓氷時雨さん» ( °ω° ;)＝( ;°ω° )イエイエイエ！！(高速首振り)全然大丈夫なんですが、なんかすいませんこちらこそ……とりあえず、近いうちに制作予定なのでよろしくお願いします(´・ω・｀) (2020年11月3日 15時) (レス) id: 29975453d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルサ | 作成日時：2020年10月18日 12時
