伍拾漆 side宇髄 ページ12
Aの型がほぼ出来上がった
精度もかなりいい
目標としていた最終選別まで1年
俺に少しでも傷をつけられたら
最終選別に行く許可を出すことにした
それから俺の任務がない昼は、
ひたすらにAと勝負を繰り返した
だが、いつまで経ってもAの刃が
俺に当たることはなかった
これはAのいいところでもあるのだが
優しすぎる彼女は一瞬躊躇する
だが、その一瞬が戦場に行けば、命取りとなる
時には残酷に、非情にならないといけない
優しいだけではダメだということを
わかってほしい
覚悟を持つというのはそういうことなのだ
それを自分で乗り越えて、
刃を振るうことを躊躇しないようになってもらわなければ
最終選別になど行かせられない
否、行かせたくはない
どうなるか目に見える
＿＿＿＿＿半年経ったが、未だにAは俺に刃を当てることができていなかった
宇髄「なぁ？A」
A『………なんでしょう』
宇髄「……ちょっと外歩くか」
任務もない珍しい夜、
たまにはと思いAを散歩に誘った
念のためにAにも刀を持たせた
用心するに越したことはない
A『……星、きれいですね』
宇髄「おーそうだなぁ」
Aは本当によくやっている
普通女がここまで短期間で、いや女でなくとも
成長することはないだろう
体に合わないとはいえ、音の呼吸、火の呼吸
を会得し、自分の呼吸も編み出した
あと一歩、あと一歩なんだ
＿＿＿＿！！！！
宇髄「おいおいまじかよ」
A『！！鬼の気配！？』
少し離れたところに人ならざる気配を感じた
宇髄「しょうがねぇ、Aいくぞ
俺から絶対に離れるなよ」
そう言い、急いで気配の元へ向かうと
森の中に鬼を見つけた
まだそこまで"強くない"鬼だ
宇髄「A、念のために警戒はしとけ
俺が始末する」
鬼は弱く簡単に首を斬った
だが、あまりに軽すぎる感覚に違和感を感じた
A『ぅ宇髄さんっ！！！』
その声に振り返ると、Aの目の前に
何故か俺が斬った筈の鬼がいた
あいつは本体じゃないってことか
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おはぎ - 23ページの烏は漢字的には合ってるんですけど、鬼滅の刃では鴉だとおもいます。 (2020年12月13日 0時) (
レス) id: 8cc7755bea (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 刀を降るぞ の降るは漢字が違うと思います (2020年10月23日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - いつも楽しみに待ってます！コロナで外出自粛中なので､こんなにいい作品に出会えて嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 3ce503c827 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいふる(プロフ) - この小説大好きです!!私も�△�読みたいです！これからも頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2020年4月20日 17時) (レス) id: 55f78e88a7 (このIDを非表示/違反報告)
ss好きの923chan(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しませてもらっています！私は�△�いいです。宇髄さんと実弥さんメインの話が気になります。更新頑張ってください！ (2020年4月19日 22時) (レス) id: 1a7e7bda31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がぜる | 作成日時：2020年3月9日 19時
