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｢…どしたん？｣
後ろをずっと向いている私を不思議に思ったのか近づいてくる足音が聞こえる。
｢…なんにもない、です｣
｢Aさん…｣
｢ちょ、ちょっと待ってや、僕なんか悪い事した！？｣
自分でも分からないの、ただ。
今、先輩の顔を見れば苦しくて堪らなくなるから。
｢えっと…そろそろ授業始まりますけど｣
｢…帰るわ、またな｣
寂しそうな声が聞こえ、足音は遠ざかっていった。
｢もっと話しかければよかったのにどうして？｣
｢心の準備が、まだ…｣
三人はなるほどと頷いて。
｢ここはAさんが頑張らないといけないところだから僕らは待機だね｣
｢ですね｣
｢がんばれAち〜！！｣
声援により。
｢…よし、頑張るよ｣
まるでケンカの仲直りのようだけども私と先輩はケンカなどしていない。…今までの感謝的な感じで渡そう。それと避けた理由も。
＿＿＿
今日に限って師団がない日だったから帰りに先輩を見つけようと思ったが、
｢クズクラスのお通りだぜぇw｣
｢ゴミの臭いがするのは気のせいかしら？｣
遂に仕掛けてきた一年塔(上)の生徒達。
｢…｣
いつもなら無視で通り抜ける、通り抜けられたんだ。
｢ちょっと待てよ｣
想定外な事が起きてしまった。これでは帰りに出会えない。
｢…なんでしょう、用事があるんですが｣
｢俺らに付き合って欲しいんだわ、別にいいよな？｣
…もしここに先輩が来ても一人で何とかする力をつけなきゃいけない。人に頼ってばかりじゃ成長できない。
｢嫌です｣
｢ゴミが…まぁいいや｣
"ここでも"
と言った男子生徒の後ろから粉が沢山ついた黒板消しを持って私の近くで何度も叩いた。当然粉はかかるわけで。
｢あはっ、あんたらにお似合いだね｣
降りかかった粉にむせて、顔を下げた途端、足を蹴られた。倒れたけど立ち上がって前の生徒達を見上げる。
｢…何？｣
｢いじめはやめた方がいいですよ、学校のイメージを下げてしまうし｣
｢こんの…！！｣
…当たる…
ぐっと歯を食いしばった、でも痛みは来ない。
目を開けると手を振りあげた女子は横から聞こえた物音に怯えていた。
｢に、逃げよっ｣
大勢いた生徒は私の横を走っていった。先生か誰かに見つかったのだろうか。
肩の粉を軽く落として物音のしたところを見る。
｢…？｣
そこには怖い先生とかがいるのかと思ったが、
さっきの生徒の足音が小さく廊下に響くだけで、近くには誰もいなかった。
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
