アミィ家 ページ35
｢お腹空いたのでパンでも買いに行ってき｣
｢ここで食べればええやんか、なんでわざわざ？｣
｢…怖いじゃないですか、皆さん｣
お母さんも怖い方で会ったことは無いが兄弟達も色々と先輩にしているらしい。例えばパシリとか家の掃除とかetc.
｢…正直に言うと、先輩にそういう事をする人達のことあんまり…｣
｢誰だってそうやろうけど…せめてお風呂は入らんと｣
｢勿論入りますが…人も多そうですし、最後に入らせて頂きます｣
ガラッと先輩の部屋の扉を開けて玄関へ行こうと階段を降りていた時、数人の大人に二人の青年が此方に歩いてきた。
｢…お邪魔してます｣
｢庶民は挨拶も服装も貧相だな、誰が連れてきたんだ？｣
｢あの出来損ないに比べれば大したことはないだろう、それにしても嫌な匂いだ｣
まぁ初対面で貧乏、魔力もない奴を家に連れてくるのは誰だと騒ぐ人達の方が酷いと思うんですが。
｢…邪魔だ｣
｢わっ｣
肩を当てられ、見事に私は階段下まで転がり落ちた。
｢うまい当て方だ｣
｢庶民はこうなった方が似合ってんだよ｣
皆盛大に笑いながら去っていった。全身打撲しているのかと思うほど痛い。段が高かったから余計な痛みを負ってしまったんだ。
｢…っつ…｣
｢大きな音がしたけど大丈…夫…？｣
先輩が階段を駆け下り、残り三段くらいで足を止めた。倒れた私を見ているからだ。
｢…誰がやったん？｣
｢言いません、仮にも兄弟なんですし、何かあったら先輩が危なくなります｣
｢…君はほんまに慈悲深いんやね｣
｢母譲りです｣
先輩は私をゆっくり抱き上げ、階段を上る。結局最初に戻ってしまった。
｢ご飯は僕が持ってくるから、何も一人で我慢せんでもええんやで｣
｢…分かりました｣
ここは大人しく先輩に従うとしよう。
｢外に出ようとしたらどうなるか…わかっとるよなAちゃん｣
｢はい｣
先輩は最後に笑って部屋を出ていった。
｢笑ってても怖い人は怖いんだよね｣
いつもの先輩にあるドス黒いオーラが物語っていた。
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
