検索窓
今日:4 hit、昨日:37 hit、合計:243,132 hit

.2 ページ17

師団部屋から先がふわふわしてそうなものを見つけ、医務室へ向かう。
「ねこじゃらし!!」
Aちゃんはベッドから急いで出て、僕の持っているものに反応を示した。
「…ふわふわぁ」

彼女が先に触った途端、尻尾と耳が消えた。
「ふぅ、楽になりました…申し訳ないです」
「気にしてへんよ、それにしても君の悪周期…特定のものを触ればすぐ戻るし、周りの悪魔みたいに凶暴化はしないんやね」
「魔力も少ないので…悪周期もそれほど変わりないといったところです」



___


「なるほど、先輩は吐血が酷くてここへ…」
「いつもの事なんやけどな、今日はいつにも増して酷くって…先生からは死ぬんじゃないかって言われたわ」
「毎日吐血していればそう思われるのも当然ですよね…」




いつの間にか胸の痛みは治まり、呼吸も正常に戻っていた。…でもこんな痛みを感じたのは初めてだ。いつも起きたら悪周期になっていてベッドは羽毛だから何も起こらないまま数秒で戻る。
「先輩の悪周期はどんなのなんですか」
「僕は常に悪周期やからなぁ、これもこれで苦労はせぇへんけど」
元祖返りは生まれた時から…家の人はどう対処したのだろう。

「授業もそろそろ終わるな、友達のとこに帰り。師団部屋でな」
「はい、ありがとうございました…」




___




師団部屋にて


アズくんとクララちゃんは又もや騒いでいる。入間くんがそれを仲裁…昨日と全く同じ風景だ。

「さ、できたよ〜!」
先輩は私の要望通り魔力を溜めるところをひし形にしてくれた。ミントグリーンは…ん?色が違う…?
「先輩、色が違いますけど…何か材料が足りなかったんですか?」
「理由は後で話すから今は付けてみて!」

先輩の押しに負け、首輪を付けた。
「…綺麗」
「そうやろ?」
これを付けていれば魔力が勝手に溜まっていき、満タンになったら残り2つのひし形に魔力が溜まる。
「これでお揃い…嬉しいなぁ」
「私もです」




入間くん達が帰ったあと、理由を教えてもらった。
なんでも「自分の髪の色と同じにしたかった」らしい。…これはいい案だ。ミントグリーンよりもこっちの方が安心する。


「先輩、練習を…」
「そうやったな、んー、肩甲骨辺りに力を込めれへんか?」

踏ん張ってみたがなかなか出ない…
「羽が出ないとなれば、あの魔術しかない!」
「へ?」


「…重量操作(フラクタル)






先輩の魔術によって体がふわっと浮かんだ。

夜空を→←特殊体質の悪周期



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (168 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
330人がお気に入り
設定タグ:魔入りました入間くん , アミィ・キリヲ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイリ - 続き楽しみにしてます! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます!面白かったです! (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます!結婚式ですね!了解です! (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです!リクエストよろしいでしょうか?結婚式よろしくお願いします!これからも頑張ってください! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません!夏祭り了解しました!!コメありがとうございます! (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沫梨 | 作成日時:2020年1月5日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。