私一人で ページ40
布団に包まった状態で起き上がった。少し動きづらいが抜け出したら私はきっと凍え死ぬ。絶対に。
｢…迷惑、かけてる｣
師団に入って数ヶ月。その二日目か三日目辺りで先輩の本性を知って。羽の練習にも付き合ってくれたけれど出会ってからのほとんどが私に関するトラブルの気がしてならない。
最近は先輩が困った顔をするのも多くなった。その顔を見るたびに胸が痛む。
昨日の誘拐もあるが周りから注がれる静かな嫌悪の視線。クラスではみんな話しかけてくれるようにはなったが、一年塔に上っていくとその目を向けられるのは確実だ。
｢ダメダメ…今日も頑張らないといけない｣
頬を叩いて気を持たせ、制服を着た。
心配だったのか、先輩はまた家に来てくれていた。少し前に二階の窓から見たら、物凄い速さで玄関前をうろうろしていたのを覚えている。
｢あの、Aちゃん、言いたいことがあって…話してもええかな｣
｢…はい、なんでしょうか｣
扉を閉めてバビルスへ向かう。歩いている間も先輩の落ち着きは無く、大丈夫かと思うくらい顔に汗が滲んでいた。
｢えっと、驚かんで聞いて欲しいんやけど｣
｢昨日Aちゃんを襲った僕の兄弟の一人が脱走してもしかしたら、こっちに来るかもしれんのや｣
あのウロボロス監獄を抜け出してきて…か。なぜそんなに家に居たいのだろうか。犯罪をしてまで。
｢だからな！今度こそはAちゃんを守れるようにずっと近くにｺﾞﾌﾞｯ｣
｢意気込むから…それと近くにいられると授業に集中できないんです、守ろうとしてくれているのは有難いんですが、一人くらいどうって事ないですから。一昨日は何人もいたので仕方ありませんが｣
｢でも…嫌や｣
私の制服の袖を握って、震えていた。
｢僕の大切な子が汚れるのは｣
｢…先輩｣
また、困らせてしまった。
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
