写真家の想い人【第五人格】 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:15,470 hit

第七話:白さんページ7

サバイバー館に帰った直後。

｢…おい、お前さゲートから脱出する時コソッとなんか言ってたよな？｣

何言ってたんだ？と凄い威圧をかけながら近づいてくるイライ。

｢えっとですね～、｢イライ君はよぉぉーく頑張ったね～偉かったなぁ～尊敬するなぁ～｣…こう言ってました。｣

｢嘘だな。｣

｢即答！？｣

まぁたしかに、敬語になっちゃったからね。

で、す、が！！

…私からも言わせてもらいます！！

｢…どこかの誰かさんが、私の話をして、油断して、すぐに捕まった。これは事実だよねぇ？私、ウィラからぜぇぇんぶ聞いてたんだよ？悔しがって暗号機叩いて～、ジョゼフと話して～…バカなの！？｢お前に言われたくねぇわ｣

｢あ、そうでした｣

あっさりと返されてしまった。

論破するのには弱い私。

てか、ウィラは地獄耳なの？まるでハンターのリッスン使ってるかのようだったよ？

｢さすが地獄耳…｣

｢何か言った？｣

後ろから声をかけてきたのはウィラ。

｢ウィラは耳が良いなあと｣

｢そう、ありがとう｣

うん、美人さんは笑うと綺麗やなぁ…

｢俺の事忘れてねぇよな？A…それなりの罰は受けてもらう！！｣

｢お断りしますっ！｣

あの時と同じように、私とイライの鬼ごっこみたいなものが始まりました。(納棺師の幼馴染参照)

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ハンター館

｢また来ちゃったよ…｣

暗闇の中、兎のぬいぐるみやら使い捨てスコップなどのおもちゃが散らばっていた。きっと新しく入ったあの子がした事だろう。

｢…Aか、こんな夜更けに何をしている｣

｢白さん！｣

白さん、白無常の事。少し前から仲良くなったんだ。

｢イライと鬼ごっこしてたらまた迷っちゃって…ジョゼフ居ます？｣

｢彼奴なら、未だ帰って来ていないぞ。湖景村に行ったっきり｣

｢う、嘘…｣

私のどんよりした顔を見て、白さんは溜息を吐く。…そんなにやばかったですか？

｢…今日の所は私が行こう。ピエロやジャックに会うと、厄介だからな｣

｢ほんとですか！？ありがとうございます～！！｣

それにしてもジョゼフ、どうしたんだろう？