ポアロのお話 は ページ4
安室の方を見て、何か嫌味の1つでも言ってやろうかと思ったけど、思い付かなかった。
スマホの画面を確認し、一瞬怖い顔をしたからだ。
安室「では、僕は着替えて来るので小夜さんはコナンくん達と話ながら待ってて貰えますか?スマホのお礼に当店オススメのハムサンドを召し上がって行って下さい」
スマホを渡したらすぐに帰ろうと思っていたのに、ご飯食べていないでしょう?そんな見透かしたような顔で退店を制された。
この後、風見と話すだろう。何か話す内容で私もお願いされることもあるかもしれないし、少し考えた。
小夜「スマホのお礼って事は透の奢りでいいんだ?」
満面の笑みを浮かべながら聞いた。
安室「えぇ、僕の奢りで」
そう言うと、奥に消えていった。
コナン「ねぇ、安室さんと婚約っていつしたの?」
唐突に切り出された。そして、いきなり困る質問だ。
だってそれ、私も知りたい。
まだ自分の中で雲海小夜の設定ブレブレだし…
まぁ、後から固めていくとしよう。
今は人見知り体で!
小夜「1ヶ月くらい前だよ。」
とりあえず適当に答える。
コナン「安室さんとの出会いは?」
小夜「う〜ん、前の職場の上司、部下の関係かな?」
コナン「雲海さんは今どんなお仕事してるの?」
小夜「引っ越してきたばかりだから、今は求職中なんだよね。」
コナン「まえはどこに住んでたの?」
…質問が止まらない…
園子「こーら、ガキんちょ。質問攻めなんかしてると嫌われちゃうわよ?
あぁ、でもいいわよね、婚約!愛し合う二人の次のステップ!これからはどんな時も二人で乗り越えていくのね!」
園子ちゃんが祈るように両手を握り、目を輝かしている。
蘭「結婚とかの日にちは決めてるんですか?」
小夜「あぁ…私が、まだ結婚まで決断出来てなくて…とりあえず同居してみようって事で一緒に暮らし始めたんだ。
ほら、透はイケメンだし何でも出来るでしょ?私の嫌なところとか暮らしてみてわかるところがあるじゃん?結婚して離婚っていうのも嫌だし。」
とか言ってもまぁ、安室としても、降谷としても、もし付き合っていたり結婚したら浮気は無さそうだな。
蘭「そうなんですね。でも、雲海さん、美人じゃないですか!園子ともさっき話してたんですよ!」
園子「そうですよ!この園子様には敵わないけど自身もって下さいよ!」
お世辞でもとても嬉しい。
こんな茶番劇に純粋な子達を巻き込んでしまって申し訳ない…
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作者名:黒猫になりたい | 作成日時:2019年1月15日 1時