ポアロのお話 ろ ページ3
安室「おはようございます!」
降谷が明るく人懐こい声で挨拶しながら入ってきた。
入口近くのカウンターに座っている私を見つけると、少し驚いた表情をし、すぐ脇まで歩いてきた。
安室「いやぁ、どうされました?ポアロに来るなんて珍しいですね!」
珍しい?どんな時間軸で話しているのかわからないけどとりあえず話を合わせる。
小夜「いやぁ、本当は来たくなかったのですが、誰かさんがスマホを忘れていたみたいでねぇ。」
言いながらスマホを手渡した。
テーブル席の方がなんだか騒がしい。
園子「ねぇ、ねぇ、ねぇ!安室さんの彼女なんですか!?」
園子ちゃんがおもいっきり身を乗り出し、聞いてきた。
蘭「ちょっと、やめなよ園子」
蘭ちゃんが苦笑いをしながら制止をする。
流石、鈴木財閥のお嬢様だ。
情報は常に集め、分からないことはすぐ聞くと。感心しながら訂正しようとした
園子「良いじゃないのよ!ここはね、はっきりとさせとかなくちゃいけないのよ!梓さんの為にもね!」
あぁ、野次馬精神だったのね。
はて、梓ちゃんは安室の事が好きなのだろうか?
まだ、写真でしか知らない相手に少し申し訳ないと思った。もし好きなのなら、同居の事は内緒にしておこう。そう心に決めた。
しかし、
安室「いいえ、残念ながら違います。僕の…フィアンセです。」
コナン・蘭・園子「安室さんの婚約者!?」
コナンくん、蘭ちゃん、園子ちゃんがとっても驚いていた。
いや、もっと驚いたのは私の方。
だってそんな『設定』聞いてないもん!知らないもん!
私含め、4人が驚いているのをよそに安室は続けて話す
安室「彼女は雲海小夜。最近、一緒に暮らし始めたので会うことがあるかもしれませんね。」
まぁ、これで警護対象者達との繋がりのきっかけが出来たわけだが、同居している事までは言わなくても良いだろう!
無駄に目立ちたくもないし、揉め事にも巻き込まれたくない。特に女性との揉め事。
園子「まさか安室さんが婚約していたなんて!てっきり私は梓さんが安室さんとくっつくかと思っていたのに予想が外れたか…」
少し残念そうに首を振りながら言った。
蘭「もうっ園子ったら!あ、私は毛利蘭です。上の探偵事務所に住んでいて、毛利小五郎の娘です。こっちは友達の鈴木園子で、この子は江戸川コナン君。小夜さん、よろしくお願いします。」
蘭ちゃんが少し上の空状態の私に丁寧に自己紹介してくれた。
小夜「あ、うん。よろしくね。」
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作者名:黒猫になりたい | 作成日時:2019年1月15日 1時