検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:16,030 hit

Ver.snr ページ11

「A〜?起きてます〜?」
『まだ寝てる〜』
「いや起きてるやんか」


ぱたぱたという足音のあと、私の部屋に上がり込んで来たのは、キョンシーのセンラ。
狸寝入りを続ける私に、大きなため息をついている。


「…A〜起きてや〜センラ暇やねん〜」
『暇人に付き合ってるヒマなんてありませーん』

ごろんと寝返りを打ちセンラに背中を向けると、「何やと!?」とバシバシ殴られた。いや地味に痛いから。


『…痛いんだけど』
「じゃあ はよ起きなさいっ!センラママ怒っちゃうよっ!!」
『いや誰だよそれ』

むむむ…と難しい顔をして見せるセンラ。全く怖くも面白くもない辺りが流石だ。


「今日はデート行く約束やったやんかぁ…」
『嘘つけ。そんなこと聞いてない』

「ばれたか〜」とふにゃりと笑う彼。
センラの周りの空気が、ふわっと明るく綻んだように見える。


(はあ…果たしてホントにキョンシーなのかな?)

センラの声に背を向けながら、一人悶々と考える。
…人肉を好み、残酷さに喜び、人間を弄ぶ筈の人外。なのにここの人達、特にセンラは、私を可愛がってくれている。
嬉しい…のは確かに嬉しいけれど、何か裏あるのかと不安になってしまう。



「…隙ありっ!!」
『わあっ!?』

思考に盲目になっていて、センラがじりじり近づいて来ていることに気づかなかった。
「ふっふっふ〜…」と笑いながら、私の隣に寝転がる。


『…?センラも眠いの?』
「ちがいまーす」


じゃあ何で、と聞こうとすると、柔らかいモノに唇を塞がれた。


『…!?』
「俺の言うこと聞かんかった罰ですぅ」

ふふ、と妖艶に微笑むセンラ。
その整った顔立ちが更に色っぽさを増し、ますます頬が熱くなる。


『分かったってば…起きるから、』
「あーストップストップ」

強い力で腕を捕まれ、逃げようにも逃げられない。
何とかセンラから離れようとするも、ぎゅっと抱きしめられて動けなくなってしまった。





「……こんなもんじゃ、終わりませんよ?」





そう言うと彼は、私のシャツに手を掛けた。



*
どうです?キュンキュンしました?しましたよね?ね??(強引)
センラさんのお話も初です。いやぁ、大人の魅力っていいですね〜…いつかセンラさんメインの話も書きたいなあと思いました。いつになるか分かりませんがw

貴「喧嘩って面白いよね。」そ「天国の月にしてやろうか」天月「呼んだ?」→←続きだあ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:合作 , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くろすけ。 - 澪@さん» リクエストありがとうございます!ちなみに作者指定はありますか?なければランダムで誰かが書くという形になります!ランダムだと95%私になります!(笑) (2019年11月8日 20時) (レス) id: 885f0c44de (このIDを非表示/違反報告)
澪@(プロフ) - コメント失礼します!よかったらluzさんなるせさん追加して頂けたら嬉しいです、 (2019年11月4日 23時) (レス) id: 16cf7c9958 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - リクエストクダチャイ(泣) (2019年10月20日 21時) (レス) id: 885f0c44de (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - 何気にわいがいっちゃん更新してる件について (2019年7月27日 14時) (レス) id: 138d7c080b (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - さぁねえ?強いて言うなら次誰かくんだい? (2019年7月27日 14時) (レス) id: 138d7c080b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くろすけ。×もでらーと。×あるたいる x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/  
作成日時:2019年6月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。