Ver.snr ページ11
「A〜?起きてます〜?」
『まだ寝てる〜』
「いや起きてるやんか」
ぱたぱたという足音のあと、私の部屋に上がり込んで来たのは、キョンシーのセンラ。
狸寝入りを続ける私に、大きなため息をついている。
「…A〜起きてや〜センラ暇やねん〜」
『暇人に付き合ってるヒマなんてありませーん』
ごろんと寝返りを打ちセンラに背中を向けると、「何やと!?」とバシバシ殴られた。いや地味に痛いから。
『…痛いんだけど』
「じゃあ はよ起きなさいっ!センラママ怒っちゃうよっ!!」
『いや誰だよそれ』
むむむ…と難しい顔をして見せるセンラ。全く怖くも面白くもない辺りが流石だ。
「今日はデート行く約束やったやんかぁ…」
『嘘つけ。そんなこと聞いてない』
「ばれたか〜」とふにゃりと笑う彼。
センラの周りの空気が、ふわっと明るく綻んだように見える。
(はあ…果たしてホントにキョンシーなのかな?)
センラの声に背を向けながら、一人悶々と考える。
…人肉を好み、残酷さに喜び、人間を弄ぶ筈の人外。なのにここの人達、特にセンラは、私を可愛がってくれている。
嬉しい…のは確かに嬉しいけれど、何か裏あるのかと不安になってしまう。
「…隙ありっ!!」
『わあっ!?』
思考に盲目になっていて、センラがじりじり近づいて来ていることに気づかなかった。
「ふっふっふ〜…」と笑いながら、私の隣に寝転がる。
『…?センラも眠いの?』
「ちがいまーす」
じゃあ何で、と聞こうとすると、柔らかいモノに唇を塞がれた。
『…!?』
「俺の言うこと聞かんかった罰ですぅ」
ふふ、と妖艶に微笑むセンラ。
その整った顔立ちが更に色っぽさを増し、ますます頬が熱くなる。
『分かったってば…起きるから、』
「あーストップストップ」
強い力で腕を捕まれ、逃げようにも逃げられない。
何とかセンラから離れようとするも、ぎゅっと抱きしめられて動けなくなってしまった。
「……こんなもんじゃ、終わりませんよ?」
そう言うと彼は、私のシャツに手を掛けた。
*
どうです?キュンキュンしました?しましたよね?ね??(強引)
センラさんのお話も初です。いやぁ、大人の魅力っていいですね〜…いつかセンラさんメインの話も書きたいなあと思いました。いつになるか分かりませんがw
貴「喧嘩って面白いよね。」そ「天国の月にしてやろうか」天月「呼んだ?」→←続きだあ
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くろすけ。 - 澪@さん» リクエストありがとうございます!ちなみに作者指定はありますか?なければランダムで誰かが書くという形になります!ランダムだと95%私になります!(笑) (2019年11月8日 20時) (レス) id: 885f0c44de (このIDを非表示/違反報告)
澪@(プロフ) - コメント失礼します!よかったらluzさんなるせさん追加して頂けたら嬉しいです、 (2019年11月4日 23時) (レス) id: 16cf7c9958 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - リクエストクダチャイ(泣) (2019年10月20日 21時) (レス) id: 885f0c44de (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - 何気にわいがいっちゃん更新してる件について (2019年7月27日 14時) (レス) id: 138d7c080b (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - さぁねえ?強いて言うなら次誰かくんだい? (2019年7月27日 14時) (レス) id: 138d7c080b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろすけ。×もでらーと。×あるたいる x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/mafusakacrew/
作成日時:2019年6月5日 21時