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「お前ら、もう寝ろ」
ひょっ。
確かに、先程から幾度か聞こえていたけれど。
真逆、本当に。
お、お
「おだしゃくしゃ」
噛んだ。
でもその声は小さ過ぎたので、
きっと誰にも、聞こえなくって。
「んだよー、しっとかよー」
「織田作はほんと子どもだな！」
「しっとってなに？」
「今日、咲楽寝かしつけんの誰？」
「またね！」
「おやすみー」
目を丸くしている間に、
みんな出て行ってしまった。
織田作さんが、いるけれど。
つまりここは？
え、じゃあ、あの子達はーーーー
「嗚呼……彼奴らは孤児でな、煩くて済まん」
「は、いぇ」
孤児……か。
な、なるほど。
ほえー。
えっと、此処は、そういうとこ、なのかな？
織田作さんは、何なのかな？
慈善事業者とか？
「A」
「にょ」
気付けば彼の顔が近付いてくる。
時間がとても、遅く感じる。
あ、これ、
体温測ろうとしてるあれだ。
おでこがひっつくよりも近いって奴だ。
うわぁ、漫画とか小説みたい。
うわぁ、本当にあったん
「…………」
ちゅっ
「…………？」
頬に感じた熱い感触。
？
「済まん、間違えた」
？？？？
そして織田は、
改めて額に額をくっつけて、
「熱は無いな」
と。
何事も無かったかの様に。
「…………？」
頬にある、未だ小さな熱。
間違え……え、な、
何を？
「ん、此処は安全な所だから安心していい。お前の家が分からんから、連れてきた」
ゆったりと自らの額を外し、織田はそう云う。
えーっと、
もしかして、
やっぱり？
「おださくさんち？」
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午(プロフ) - 怜さん» 怜様、ご感想ありがとうございます！お優しいお言葉で、泣きそうでございます。これからも頑張ります！ (2022年1月31日 20時) (
レス) @page45 id: 05323f7eaa (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 場面を想像させる様な綺麗で幻想的な文に、しっかり作りこまれた物語。今まで読んだ織田作の夢小説の中で1番好きです。これからも頑張って下さい。 (2022年1月31日 1時) (レス) @page45 id: 64384c94d7 (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - 柊 琥珀さん» 柊 琥珀様、ご感想ありがとうございます.......！ 嬉しい.......！ (2022年1月9日 0時) (レス) @page42 id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 書き方が好みだ……。 (2022年1月8日 17時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - Asukaさん» Asuka様、ありがとうございます！めっちゃ頑張って書きます！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午 | 作成日時：2021年6月27日 0時
